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短期間ながら、日本の内外から広範な支援を得た「上関原発反対」意見広告キャンペーンを振り返った、呼びかけ発起人の湯浅正恵さんの報告を紹介させていただきます。——————広島―上関リンクの呼びかけ発起人の湯浅です。名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて、上関原発計画について意見広告を出すキャンペーンでは、皆様方に大変お世話になりました。準備期間もほとんどなく始めたキャンペーンですが、10日間で目標額の120万円が、そして最終的には230万円が全国から寄せられ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙とジャパン・タイムス紙に意見広告を掲載することができました。また海外からは100団体が(そのうち1つは873の市民組織の連合体であるフランス最大の反原発組織の脱原発ネットワーク)、そして国内からは270団体がこの意見広告に賛同を表明し、COP10本会議場の記者会見室にて「広島・上関リンクに連帯する国際共同声明」として発表することができました。 [ http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/entry-10689194014.html ]
まったく経験のない私でしたが、「NO DUヒロシマ・プロジェクト」代表の嘉指信雄さんや「上関原発を止めよう!広島ネットワーク」の世話人の皆様から、経験に基づく的確な助言をいただき、キャンペーンを組み立てることができました。そして祝島の方々をはじめとする多くの方々の長年の反対運動により構築された、数えきれないネットワークのおかげで、158人の全国の呼びかけ人を中心に、短期間で多額のカンパを集めることができました。また名古屋での記者会見では、ノーニュークス・アジア・フォーラム・ジャパンの佐藤大介さんや細川弘明さん、アイリーン・スミスさんといったそれまで面識すらない反原発運動家の方々に助けていただきました。けれども最大の功労者は、文章作成や翻訳作業、広告デザインやブログ作成といった仕事を、時間の制約がある中、昼夜問わず引き受けてくれた私の友人たちだったかもしれません。キャンペーンは目標を達成しましたが、国策としての上関原発計画の見直しへの道のりはいまだ遠く、建設予定地の田ノ浦では埋め立てを阻止する直接行動が続いています。もしこのキャンペーンがなにかを為しえたとすれば、それは、上関原発計画に疑問をもちながらその表明の機会と場を見出すことのできなかった全国に散らばる個人に、その場を提供したことでしょうか。このキャンペーンに参加された方が、今後も何らかの形で自らの意見を表明し、また可能ならば他の人々に意見表明の場を提供し、これからも上関原発反対の声を上げ続けていただけたらと考えています。
湯浅正恵、「広島―上関リンク」呼びかけ発起人
「上関原発反対」意見広告キャンペーンを振り返って
短期間ながら、日本の内外から広範な支援を得た「上関原発反対」意見広告キャンペーンを振り返った、呼びかけ発起人の湯浅正恵さんの報告を紹介させていただきます。
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広島―上関リンクの呼びかけ発起人の湯浅です。名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて、上関原発計画について意見広告を出すキャンペーンでは、皆様方に大変お世話になりました。準備期間もほとんどなく始めたキャンペーンですが、10日間で目標額の120万円が、そして最終的には230万円が全国から寄せられ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙とジャパン・タイムス紙に意見広告を掲載することができました。また海外からは100団体が(そのうち1つは873の市民組織の連合体であるフランス最大の反原発組織の脱原発ネットワーク)、そして国内からは270団体がこの意見広告に賛同を表明し、COP10本会議場の記者会見室にて「広島・上関リンクに連帯する国際共同声明」として発表することができました。
[ http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/entry-10689194014.html ]
まったく経験のない私でしたが、「NO DUヒロシマ・プロジェクト」代表の嘉指信雄さんや「上関原発を止めよう!広島ネットワーク」の世話人の皆様から、経験に基づく的確な助言をいただき、キャンペーンを組み立てることができました。そして祝島の方々をはじめとする多くの方々の長年の反対運動により構築された、数えきれないネットワークのおかげで、158人の全国の呼びかけ人を中心に、短期間で多額のカンパを集めることができました。また名古屋での記者会見では、ノーニュークス・アジア・フォーラム・ジャパンの佐藤大介さんや細川弘明さん、アイリーン・スミスさんといったそれまで面識すらない反原発運動家の方々に助けていただきました。けれども最大の功労者は、文章作成や翻訳作業、広告デザインやブログ作成といった仕事を、時間の制約がある中、昼夜問わず引き受けてくれた私の友人たちだったかもしれません。
キャンペーンは目標を達成しましたが、国策としての上関原発計画の見直しへの道のりはいまだ遠く、建設予定地の田ノ浦では埋め立てを阻止する直接行動が続いています。もしこのキャンペーンがなにかを為しえたとすれば、それは、上関原発計画に疑問をもちながらその表明の機会と場を見出すことのできなかった全国に散らばる個人に、その場を提供したことでしょうか。このキャンペーンに参加された方が、今後も何らかの形で自らの意見を表明し、また可能ならば他の人々に意見表明の場を提供し、これからも上関原発反対の声を上げ続けていただけたらと考えています。
湯浅正恵、「広島―上関リンク」呼びかけ発起人