大変重要なニュースですので、冒頭の部分を訳してみました。ご参考までに。
嘉指信雄 NO DU ヒロシマ・プロジェクト
アメリカ南西部先住民のナヴァホの人たちが、核兵器や原子力発電のためのウラン採掘によって残された廃棄物の処理のため、5億ドル(約600億円)を連邦議会に対し要求
『ロサンゼルス・タイムズ』2007年10月24日付、ジュディー・パステルナーク記者
ワシントン発:
ナヴァホ族の担当官たちは、火曜日(10月24日)、連邦議会に対し、冷戦期のウラン採掘の結果生じ、いまだに続く汚染の除去のため、少なくとも5億ドル(約600億円)を要求した。ウラン採掘は、その唯一の顧客である合衆国政府によって1971年まで続けられた。
ナヴァホ族は、また、今までの採掘によって引き起こされた環境破壊が修復されるまで、ナヴァホ国における新たなウラン採掘のモラトリアム(一時停止)を求めた。
これらの要求は、10月23日(火)、下院の「政府改革委員会(Committee on Oversight and Government Reform)」の公聴会で出されたものである。公聴会では、ナヴァホの健康と環境の保護に、程度の違いはあるものの、責任のある5つの関係する連邦省庁の担当者と、ナヴァホの係官との間で怒りの満ちたやり取りが交わされた。委員会の議長ヘンリー・ワックスマン議員は、関連省庁である米国環境保護庁(Environmental Protection Agency), エネルギー省(Department of Energy)、原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission)、インディアン保健サービス(Indian Health Service)、インディアン総務局(Bureau of Indian Affaires)に対し、汚染除去作業を完結させるために必要な資金と諸機関のリストを12月までに作成するように指示した。
「これは、共和・民主がともに責任ある、40年以上にわたる怠慢であり、現代アメリカにおける悲劇である」と、議長のワックスマンは述べた。
ワックスマンは、昨年、「ロサンゼルス・タイムズ」が掲載した、ナヴァホの人たちに対する採掘廃棄物の影響を追求した連載に応えて、今回の公聴会を設けた。ナヴァホの人たちは、廃棄物の上に家を建て、遊び、数十年にもわたって、汚染された水を日常的に飲んできた。クリーンアップ作業は、気まぐれで、不完全なものであり、被曝は今日も続いている。[以下略]