パラリンピックと「イマジン」:イラク生まれの、手足のない兄弟の物語 −−劣化ウランが使われた湾岸戦争(1991 )から20年経って−−

手足なく生まれ、バグダッドの孤児院の外に捨てられていた赤ちゃんが、いかにして、英雄的なパラリンピック水泳選手に成長したか」(Mail Online, 9月4日)

「(前略)[今回のパラリンピックで]最も感動的な物語の一つは、おそらく、イラク生まれのアーメド・ケリーの物語であろう。アーメドは、手足なしで生まれ、バグダッドの孤児院の前に捨てられていたが、水泳選手である。彼と弟のエマニュエルは、二人とも、重度の四肢障害をもって生まれたが、湾岸戦争で使われた劣化ウラン・有害な化学物質に曝されたことが原因と疑われる。
 現在20才のアーメドは、7才の時、弟のエマニュエルとともに、慈善団体Children First Foundationの人道的活動家モイラ・ケリーに養子として引き取られ、治療を受けるためオーストラリアへと渡った。そして、この感動的なスイマーのキャリアが始まった。小さな少年は、すぐにスポーツに夢中になり、オーストラリアのスポーツ好きな文化に順応し、義肢を使って様々なゲームに参加するようになった。・・・・(以下略)
全文(写真つき)は、bit.ly/RdoCCJ

 ———なお、弟のエマニュエルの方は、プロのシンガーを目指していて、去年9月、オーストラリアのタレント発掘番組「X Factor」に出場し、ジョン・レノンの「イマジン」を歌って大変な感動を呼んでいます。その時の映像がYouTube にアップされていますが、1000万回以上アクセスされています。ぜひご覧になってみてください。
www.youtube.com/watch?v=W86jlvrG54o

 いうまでもなく、劣化ウラン弾問題との関連でいえば、「感動の物語」で済ませられませんが、とりあえずご紹介まで。