2011年5月28日
ブラジルのリオデジャネイロ、5月22〜28日、第1回世界ウラン映画祭が開催されていましたが、短編作品部門で、劣化ウラン兵器問題をテーマとして、コスタリカのドキュメンタリー作品、Uranium 238: Pentagon’s Dirty Pool(『ウラン238—ペンタゴンの汚れたプール』)が最優秀作品賞を受賞しました。
なお、長編部門では、フィンランドでの放射性廃棄物の地下貯蔵施設建設問題を取り上げた、デンマークのドキュメンタリー、Into Eternity(『永遠に』)が最優秀作品賞を受賞したとのことです。
『ウラン238』は、2009年3月、コスタリカで開催された第5回ICBUW国際大会に合わせて作られたものですが、大会初日前夜のレセプションで上映された時も、その出来映えの良さ、迫力に私自身とても強い印象を受けました。(製作は、コスタリカのクウェーカー平和センターで、監督は、大学で哲学を教えているパブロ・オルテガ。ナレーションは英語で、約30分です。) YouTubeにアップされていますので、ぜひご覧になってみてください。2006年8月、広島で開かれた第3回ICBUW広島大会にも参加したイラク戦争帰還兵のハーバート・リードさんや活動家のダマシオ・ロペスさんなどもインタビューに答えています。YouTubeには4つにパートに分けてアップされています。
パート(1)http://bit.ly/3wNuoF
パート(2)http://bit.ly/ljCsbc
パート(3)http://bit.ly/kjYhdR
パート(4)http://bit.ly/j514KT
なお、今回の受賞を伝えるプレス・リリース(英語)も、この記事に添えてアップいたしましたので、こちらもご覧ください。
——「世界ウラン映画祭」について—— 「世界ウラン映画祭」は、ウラン採掘から原発、核兵器、劣化ウラン兵器にまで至る、一連のウラン利用サイクルにともなう放射能汚染問題をテーマとしたドキュメンタリー映画祭で、今回が第1回大会でした。来年も、同じ時期、ブラジルのリオデジャネイロで開催されるようです。今回は、世界各地から応募された作品の中から選ばれた 15の長編作品、19の短編作品が上映されました。 映画祭ホームページによりますと、核産業の中心地でもあるリオデジャネイロでこうした映画祭を開催することにより、放射能問題についての国際世論を喚起することを目的としています。映画祭は、リオデジャネイロの後、サンパウロなど他の主要都市でも順次開催され、さらには、2012年の「Rio+20 Earth Summit」などにもつながるものとして構想されているようです。ご参考までに。