新作ドキュメンタリー「劣化ウラン—外観では分からない殺人者」(仏)

 劣化ウラン兵器問題を取り上げた新作ドキュメンタリーが、最近、フランスのテレビで放送されたようです。YouTubeにもアップされましたのでご紹介いたします。                
タイトル:URANIUM APPAUVRI, UN TUEUR TRÈS PRÉSENTABLE
     「劣化ウラン—外観では分からない殺人者」(試訳)
放送:チャンネル「France 5」/2013年8月17日、9月4日(52分)

 見ての感想——
 これは、とてもよく出来た、長さ52分の新作ドキュメンタリーだと思います。イラクのバスラ、ファルージャ、バグダッドに加え、ボスニア、イタリアのローマ、アメリカのワシントンDCなど、世界各地で劣化ウラン問題に関わってきている様々な人々—イラクの医師や政府関係者、被害に苦しむヨーロッパの兵士、問題を訴えて来たヨーロッパやアメリカの政治家や科学者など—をインタビューして、劣化ウラン論争の現状を多面的に描き出しています。こうした力のこもったドキュメンタリーがフランスで作られたということ自体、劣化ウラン弾問題が、ヨーロッパにおいても、現在進行中の深刻な問題であることを示しています。
 YouTubeの下記サイトにアップされていますので、ぜひご覧になってみてください。(英語の字幕がついたバージョンも早く作られることが期待されますが、映像だけでも、大体感じがお分かりになれるかと思います。)