フォトジャーナリスト李時雨氏の不当拘束に抗議し、即時釈放を求める!

皆様

8月6日に広島で開催しました「第4回NO DU交流会」では、下記の「緊急アピール/イ・シウ氏の不当拘束に抗議し、即時釈放を求める!」を 参加者の総意で発しました。 アピールにもありますように、イ・シウさんは、昨年8月広島で開催された「第3回ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)国際大会」に参加し、嘉手 納米軍基地でのウラン兵器貯蔵の問題など、私たち日本の運動にとっても重要な問題提起をしてくださいました。

「非人道的・無差別殺傷兵器」である対人地雷やウラン兵器についてイ・シウさんがこれまで行ってきた取材活動に対して、日本と世界の多くの人々がとても強 い尊敬の念を抱いていること、そして、不当逮捕に強く抗議すると同時に即刻の釈放を求めていることを韓国政府にも伝えるべく、下記アピールを在日大韓民国 大使館(柳明桓・在日大使宛)に送付しました。また、韓国でイ・シウさんを支えている人々を通じて、本人にも届けたいと思います。

イ・シウ氏の即時釈放を求める署名を受け付けています。
アムネスティ・インターナショナルも、韓国法務大臣にイ・シウ氏の
無条件釈放を求める国際要請
を実施しています。

 

[NODUメーリングリストより転載]

李時雨氏の即時釈放を求める嘆願書を送って下さい!

李時雨氏の釈放を裁判所に求めるため、団体が裁判所宛てに嘆願書を提出すると効果があります。

嘆願書作成にあたっては、次のことに留意して下さい。

・長さはA4用紙1枚程度(嘆願書の作成ガイドがアムネスティインターナショナルにあります)。

・裁判官の心情に訴える内容を書いて下さい。

・末尾に団体の代表者氏名も記入して下さい。

1)嘆願書の提出期限

李氏が釈放されるまで要請行動は続けられますが、取り急ぎ、第10次公判の2日前(9月18日)までにお送り下さい。ハングルへの翻訳が必要な場合は、お早めにお送り下さい。

2)嘆願書の集約先

ハングルの嘆願書は、次の対策委員会に直接お送り下さい。

「平和写真作家 李時雨 釈放対策委員会」

121-010 ソウル特別市麻浦区阿硯洞 424-35 芸苑ビル 1階

「統一準備(Preparing Toward One KOREA)」事務所

Tel: 02-392-3615 / Fax: 02-364-8328

E-mail: nkone@hanmail.net / Web: www.siwoo.pe.kr/

3)日本語・英語の嘆願書を送る場合

日本語・英語の嘆願書を送る場合は、次のメールアドレスにお送り下さい。

oga1@dream.ocn.ne.jp (緒方:ストーンウォーク・コリア日本側実行委員)

韓国の支援者に転送し、ハングル翻訳後に対策委員会に送ります。

イ・シウさんは、4月の逮捕・拘束から、数ヶ月にわたって抗議のハンガーストライキをされたとのことで、体調も心配です。韓国では、7月から、公判も始まったと伝えられています。一日も早く、イ・シウさんが釈放され、自由な立場でフォトジャーナリストとしての活動を再開できますことを心から願っています。

すでに「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」からは、イ・シウさんの逮捕直後(4月26日付)に抗議の緊急声明が出されています。(同協会のウェブ・サイトに掲載されています。)

また、「ストーンウォーク・コリア」の皆さんは、6月に韓国で、抗議の取り組みをされたとのことです。(この取組みについては、行動に参加された福岡の方々から、別途、ご報告があるかと思います。)

韓国内外、世界の各地から、強い抗議の声を届けたいと思います。

ICBUW運営委員:嘉指信雄 ・森瀧春子・ 振津かつみ

 

韓国国内および嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵について発表するイ・シウ氏(ICBUW広島大会)

緊急アピール

イ・シウ氏の不当拘束に抗議し、即時釈放を求める!


昨年8月に広島で開催したICBUW国際大会に参加し、ウラン兵器の禁止に向け、ともに議論し交流した韓国のフォトジャーナリスト李時雨(イ・シウ)氏が、今年4月、韓国において「国家保安法違反」などの嫌疑で突然拘束されたことに、私たちは、驚きと怒りを禁じ得ませんでした。李時雨氏が大会で報告してくれた、日本、韓国を含むアジア地域の米軍基地でのウラン兵器貯蔵についての情報は、米国の平和市民団体が、同国の情報公開法に基づいて合法的に開示させた資料を紹介したものでした。彼は、アジア地域でも、危険なウラン兵器の配備をなくし、基地周辺住民の安全を確保するために、重要な資料を私たちに紹介してくれました。基地の存在する国々の国民は、これらの情報を、当然、知る権利があるものと私達は考えます。

「非人道的・無差別殺傷兵器」である対人地雷やウラン兵器について、これまで李時雨氏が行ってきた取材活動は、合法的な手段に基づいて行われてきたものと私たちは信じています。李時雨氏の拘束は、報道の自由と、人々の知る権利を抑圧するものです。

李時雨氏は、この拘束に抗議して長期にわたるハンガーストライキを行い、抑圧に屈しない強い意志を貫いておられますが、健康状態が非常に心配されます。

私たちは李時雨氏の不当拘束に強く抗議し、即刻の釈放を求めます。


2007年8月6日

被爆62周年 広島にて


第4回劣化ウラン兵器禁止交流集会 参加者一同

ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)

 

嘆願書

フォト・ジャーナリスト李時雨(イ・シウ)氏の

無罪解放を強く求めます

 

ソウル中央地方裁判所所長殿

2007年9月13日

イ・シウ氏は、昨年8月広島で開催された「第3回ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)国際大会」に参加し、韓国や嘉手納米軍基地での、いわゆる「劣化ウラン兵器」の貯蔵について報告をしてくださいました。この嘆願書は、この「第3回ICBUW国際大会」を、多くの方の支援・協力をえて現地実行委員会として組織しました「NO DU (劣化ウラン兵器禁止)ヒロシマ・プロジェクト」のメンバー一同によるものです。

イ・シウ氏の対人地雷問題や基地問題などに関する写真報道は、被害者への深い人間的共感と強い公共精神に貫かれたものであり、国際的に大変高い評価を得てきています。昨年の「ICBUW広島大会」でのイ・シウ氏の報告も、きわめて貴重なものであり、マスコミによっても広く取り上げられました。しかし、「2001年当時、在韓米軍基地には計約300万発の劣化ウラン弾が貯蔵されていて、沖縄の嘉手納米軍基地にも約40万発貯蔵されていた」といった情報は全て、米空軍によって「機密解除扱い」になっていた記録をアメリカの平和団体「アメリカン・フレンズ奉仕委員会」(American Friends Service Committee)ハワイ支部のメンバーが「情報公開法」に基づき取得したものであり、全く合法的なものです。

したがって、「国家保安法」違反の疑いによる、今回のイ・シウ氏の拘留に関しては、すでに「アムネスティ・インターナショナル」からも即時釈放を求めるアピールが発せられていますように、私たちも、全く根拠のない不当なものだと考えます。

今年8月6日広島で開催されました「第4回NO DU交流会」においても、「イ・シウ氏の不当拘束に抗議し、即時釈放を求める緊急アピール」が参加者の総意で採択され、すでに、在日大韓民国大使館(柳明桓・在日大使宛)および貴裁判所に届けられておりますが、改めて、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」として嘆願書を提出させていただく次第です。

私たちは、昨年広島でイ・シウ氏ご本人にお会いし、言葉を交わす中で、その大変温厚で謙虚な人柄と、内に秘められた強靱な人道的精神にきわめて強い感銘を受けました。私たちは、イ・シウ氏が一日も早く解放されることを心より願っています。          敬具

 

「NO DUヒロシマ・プロジェクト」一同

代表:嘉指信雄(かざし・のぶお)

事務局長:森瀧春子(もりたき・はるこ)

 

連絡先:

事務局住所:〒731-5135広島市佐伯区海老園3-2-18 森瀧方

電子メール: info@nodu-hiroshima.org

電話:+81-90-7897-2095(嘉指/在アメリカ):+81-90-9064-4705(森瀧)

[追記:9月14日、「イ・シウ氏保釈」という嬉しい知らせが届きましたが、裁判が続いている状況には変わりがありません。一日も早い、無罪解放を求めて行きたいと思います。]