英語版「ヒロシマ・アピール」改訂・短縮版

2005年6月11日   英語版『劣化ウラン弾禁止を求めるヒロシマ・アピール』の改訂・短縮版が完成いたしました。 今回の改訂・短縮版(8頁:全頁カラー)は、とても軽く、かつ全頁カラーですので、読む人を強く惹きつけるリーフレットとなっています。 「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」のホームページにも、紹介セクションを近々アップいたしますが、ぜひ、一度手に取ってご覧になってみてください。 外国から来られた方に会われる際に、あるいは外国にお出かけの際にご活用していただけたら幸いです。製作実費一冊あたり100円(プラス送料)にてお送りいたします。お申し込みは、ご注文フォームよりお願いいたします。[改訂・短縮版目次:1頁(表紙):NO WAR NO DU!人文字写真2頁:ニューヨークタイムズ・人文字意見広告3頁:国際キャンペーン始まる!―子どもたちを救おう!地球を救おう!ウラン兵器を禁止せよ!4-5頁:イラク・レポート/劣化ウランとは何か6ー7頁:ホワイトハウスへの反論8頁(裏表紙):NO WAR NO NUKES NO DUキャンドル・メッセージ][付記-「短縮版完成」のお知らせメールが出された後、すぐに、「実費100円(プラス送料)とありますが、1000円の間違いではないのですか」という問い合わせをいただきました。実際は、一冊100円でも、赤字になってしまうのですが、出来るだけ多くの方に劣化ウラン問題を知っていただくことが目的ですので、メンバーと相談して、今回は、「一冊100円の製作実費」をいただく、ということになりました。最初は、「全部、無料配布しては、」という意見もありましたが、そうしますと、継続的に発行して行くこが出来なくなってしまうので、気軽に負担していただけるであろう「一冊100円」ということにいたしました。(勿論、「カンパ」は、いつも「大歓迎」です!)日本語版初版が2003年8月6日に発行されました「ヒロシマ・アピール」は、おかげさまで、学習会などで広くご活用いただき、今までの発行部数は、日本語版・英語版合わせて、1万8千部に達しました。今回の改訂・短縮版は、先月、ニューヨークで開催されたNPT再検討会議でも、セントラル・パークでの平和大集会や国連での劣化ウラン問題ワークショップなどで配布いたしましたが、とても好評で、持って行きました1600冊は、すぐになくなってしまいました。従来の「ヒロシマ・アピール」と合わせてご利用いただけましたら、とても有り難く存じます。      嘉指信雄]

『知られざる劣化ウランの恐怖~イラクの子どもたちは今~』

バージョン:ビデオ・DVD日・英二ヶ国語版  前半:日本語版(23分) 後半:英語版(23分) リポート:豊田直巳、ディレクター:清水仁頒価:ビデオ・DVD、いずれも各2,000円(送料別) ※日本語版・英語版各23分の両方が、一つのビデオあるいはDVDに入っている二カ国語版ですが、海外用に、英語版のみのDVDもあります。 2005年10月29日 皆様 劣化ウラン兵器問題についての最新ドキュメンタリー『知られざるDUの恐怖~イラクの子どもたちは今~』(23分/リポート:豊田直巳、ディレクター:清水仁)が完成いたしました。 今回の『知られざるDUの恐怖』では、11月上旬、来日するイラク米兵帰還兵のジェラルド・マシュー夫妻の他、日本でも良く知られたイラクのアル-アリ 医師、ジャナン医師やドラコヴィッチ博士、さらには、コソボでの任務後、ガンで亡くなったイタリア人兵士ステファノ・メローネさんの残された妻パオラ・メ ローネさんなどが、様々な立場から、様々な声で、劣化ウラン被害について訴えています。 サマワへの自衛隊派遣がいかに大きな問題かが自ずから明らかとなる、とても秀逸な出来栄えです。 今年6月、ブリュッセルのヨーロッパ議会で開かれたICBUW年次大会や、8月、広島で開かれた平和市長会議のNGOブースなどで上映され、とても好評だったバージョンがさらに改訂された最新版です。 集会や学習会などで、ぜひご活用ください。 また、今回のバージョンは、日本語版・英語版(各23分)の両方が、一つのビデオあるいはDVDに入っている二カ国語版になっていますので、海外の平和活動グループなどにもそのまま送っていただくことができます。

季刊『軍縮地球市民』創刊号

2005年6月6日発行 皆様季刊『軍縮地球市民』創刊号が6月6日に発行されました。特集は「核の世界を超える」です。創刊号には、森住卓さんのグラビアをはじめ、高橋昭博さん、木村朗さん、澤地久枝さん、岡真理さん、きくちゆみさん、高遠菜穂子さん、野間伸次さん、 熊岡路矢 さん、柳田真さん、原文次郎さんなど、数多くの方々が論考・報告を寄せていますが、拙稿「抑圧された[劣化]ウラン兵器問題」も収録されております。ご利用いただけ たら幸いです。詳しい内容は、下記目次をご参照ください。草々     嘉指信雄 明治大学軍縮平和研究所のホームページが出来ました。 ここから季刊『軍縮地球市 民』創刊号の目次を見ることが出来ます。www.gunsyuku.org/ 表紙/母子像 広河隆一<グラビア>セミパラチンスクの核汚染  森住卓(フォトジャーナリスト)<『軍縮地球市民』創刊への思い>三木睦子(明治大学軍縮平和研究所特別顧問)宇都宮恭三(?ミノファーゲン製薬代表取締役社長)ショーン・グレゴリー(ブラッドフォード大学平和研究学部長)納谷廣美(明治大学学長)福田邦夫(明治大学軍縮平和研究所所長)<宇都宮徳馬 人と思想>國弘正雄(エディンバラ大学特任客員教授)<特集 核の世界を超える>原爆とは何か井上ひさし(作家)第9条は光り輝く宝石高橋昭博(元広島平和記念資料館長)核兵器廃絶に向けての提言伊藤一長(長崎市長)原爆投下への共通認識を求めて木村朗(鹿児島大学教授)解かれた封印斉藤光政(東奥日報社編集委員)抑圧された「劣化」ウラン兵器問題嘉指信雄(NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表)原爆加害国になった日本笹本征男(占領史研究者)モルデハイ・バヌヌ氏とイスラエルの核兵器開発野間伸次(日本アムネスティ・インターナショナル 日本ひろしまグループ)<連載>平和は実現できる 第1回 アメリカを変える市民力伊藤千尋(朝日新聞記者)分断される「市民」 第1回 この街は 通報する街 見てる街斎藤貴男(ジャーナリスト)ブッシュ政権 和平達成の道険しく布施広(毎日新聞論説委員)<戯曲・映画評>「父と暮せば」の寓意 澤地久枝(作家)<平和思想と運動>希望 イスラエル兵役拒否者と共生の思想 decencyと他者の痛み岡真理(京都大学教員)平和省を日本に創ろうきくちゆみ(グローバルピースキャンペーン)第5回世界社会フォーラムを見て長沼節夫(ジャーナリスト)平和論の社会科学的地平へ マルクスとヴェーバーの根底にある平和の思想内田芳明(元横浜国立大学教授)9・11とアメリカ・キリスト教平和思想 プロセス神学の場合延原時行(敬和学園大学教授)<「自己責任論」と国際ボランティア>化石男に騙されるな 辛淑玉(人材育成コンサルタント)生命に国境はない 中東から見える日本 高遠菜穂子・森沢典子自己責任論の深層にあったもの 醍醐聰(東京大学教授)<戦争の記憶>東京大空襲とルメイ将軍 早乙女勝元(作家)<平和の歌>戦争の愚かさを歌う 「バルバラ」 村田健司(シャンソン歌手)<軍事>「中国脅威」異聞 岩島久夫(国際政治軍事アナリスト)新「防衛計画の大綱」とその実質化 池田五律(派兵チェック編集委員会)<まんが> 西岡由香<運動紹介>日本国際ボランティアセンター(JVC) 熊岡路矢たんぽぽ舎 柳田真<ワールド・ナウ>チェチェン 戦争は終わったか? 常岡浩介スペイン バスク「負の遺産」の清算と再生 渡部哲郎イラク 環境改善の進まないバグダッドの病院 原文次郎マダガスカル 乱掘されるアフリカの鉱物資源 吉田敦中国 社会主義市場経済の「奇跡」と現実 朱永浩メキシコ 1997年以降、最悪の失業率 所康弘EU ヨーロッパの理想と現実 ミカエル・クレブノベトナム 街角から消えたストリートチルドレン 野地みず江日本 もうひとつの日本 河合理恵<風聞書感>書評『嘘つき大統領のアブない最終目標』ポール・クルーグマン著 千田亮吉評『脳力のレッスン』寺島実郎著 中川雄一郎評いま読みたい3冊『地球買いモノ白書』『経済学と人間の心』『帝国を壊すために』小林尚朗評資料 今日の核戦力研究所活動案内・編集後記

鎌田七男著『広島のおばあちゃん』

―ヒバク問題の学習テキストとして最適― 2005年7月19日 45年間原爆被爆者と向き合い、医学者の立場で原爆の悲惨さをみつめてきた鎌田七男先生(元・広島大学原爆放射能医学研究所所長、広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ 園園長)が、「まさにこんな解説書が欲しかったのです!」と言いたくなる本を作ってくださいました。 ぜひ、ぜひ御一読ください!!! 著者の言葉より―― 「わたし達は、原子爆弾の災害がどのようなものであるかをしっかりと伝え「三たび使われることのないように」と大きな声で叫ばなくてはなりません。この本が核兵器のない平和な世界構築に向けて、自分に何ができるかを考えるきっかけになれば大変うれしく思います。」 吉永小百合さんの推薦の言葉より―― 「『広島のおばあちゃん』は、原爆が与える影響、核兵器の本当の恐ろしさを誰にでもやさしく分かるように書かれた本です。このような本はたいへん少なく、とても貴 重です。一人でも多くの方に読んで戴きたいと思います。」 森瀧春子さんの推薦の言葉――ヒロシマ・ナガサキの被爆者の平均年齢が78才を越える今日、「広島のおばあちゃん」たち証言者がいなくなってしまう日が近い今日、広島で長く被爆者の医療に取り 組んでこられた医科学者である鎌田七男先生のこの著書は、まさに若い人たちへの時宜を得たすばらしい贈り物だと思います。 核兵器がもたらす破壊が、一瞬にして奪う数知れない人命や生活環境のみならず、生き残ったものたちへの放射能等の後障害、次世代への影響の恐れ、家族を奪われる などの人間関係の破壊であることを、人間としての科学者の視線から分かりやすく紐解いてくださっています。 原爆について知っていたつもりの私たちにとっても、改めて多くのことが学べる必読書だと思います。 なお、『広島のおばあちゃん』のデザイン・編集を担当しているのは、『劣化ウラン弾禁止を求めるヒロシマ・アピール』のデザインも担当してくださっている、シフトプロジェクトの鈴木和満さんです。 今回の『広島のおばあちゃん』も、鈴木和満さんのプロとしての徹底した気配り、 デザイン・編集の冴えが、表表紙から裏表紙まで漲っていて、装丁としても、本当に素晴らしい出来栄えです。 完成した実物を拝見し、この本は広く読まれることになるだろうとの思いを改めて 強くいたしましたが、私どもも、メーリングリストを通じて、ささやかながらPRのお 手伝いさせていただくことに致しました。 なお、すでにご存じの方も多いかと思いますが、先月出版された肥田舜太郎・鎌仲 ひとみ著『内部被曝の脅威―原爆から劣化ウラン弾まで』(ちくま新書)もお奨めの 一冊です。 (嘉指信雄:NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表) 本書の特長――● 過去のできごと、現在のできごと、未来に向かっての3部構成。● 左ページは中・高校生向けに、右ページはより詳しく社会人向けに解説。● 質問に対しておばあちゃんが答える、Q&A方式のわかりやすい編集。 1冊1000円(税込み)プラス送料実費 (1冊340円; 2~3冊450円; 4~5冊590円、6冊以上は、「ゆうパック」実費)