森瀧事務局長の講演記録

(68) 講演「核兵器と劣化ウラン弾の廃絶に向けて」 日時:2009年3月21日(土) 13:30-15:30 場所:広島国際会議場・研修室 主催:HIP(広島平和のための通訳者グループ) (67) 新入生オリエンテーション記念講演   「現実と向き合う~劣化ウラン被害の非人道性」 日時:2009年4月1日(水) 15:00~ 場所:愛知大学 3号館 主催:愛知大学自治会 (66) 講演「命をまもるー戦争・大量虐殺兵器がもたらすもの」  日時:2009年4月7日(火)   場所:国学院大学・たまプラーザキャンパス  主催:国学院大学自治会  新入生歓迎記念講演会 (65) 第34回広島・長崎宗教者平和会議:基調講演  「核と人類は共存できない~『劣化ウラン』被害について~」  日時:2009年2月12日(木) 16:30~  場所:広島カトリック会館      (64) 講演「イラクのこどもたちは、いま」  日時:2009年1月31日(土) 福山盈進中学高等学校      中学1学年(160名)「にんげん学講座」   (63) 津田塾大学学園祭・本部企画・講演「今、拡がり続ける核被害と核軍拡、核戦争の危機に立ち向かう」  日時:2008年11月9日(日)14:00~  場所:津田塾大1111教室 (62) 講演会「非人道的兵器・劣化ウラン弾の廃絶に向けて」     (龍谷大学一般同好会OPINION主催:共催アジェンダ・プロジェクト)  日時:2008年11月15日(土)  場所:京都市国際交流会館 (61) 講演「ヒロシマ・ナガサキは過去の話ではない/      核・放射能被害をめぐる国内外の情勢を考える…

劣化ウラン写真展

(56) 写真パネル展:イラクの子どもたち・劣化ウラン被害   ワールド・フェア<世界を「見る」・「知る」・「体験する」> 期間:2009月28日(土)-29日(日) 場所: ひろしま国際プラザ2階 (東広島市) 主催: (財)ひろしま国際センター/ 共催: JICA中国     (55) 劣化ウラン被害写真展(60枚) 原爆展 平和美術展  「2009年非核と平和のつどいin福岡」 企画 日時:2月22日(日) 場所:福岡市パピヨン24ガス大ホール    (54) [ウラン兵器なき世界をめざして ~イラク被害現地調査からICBUWヒロシマ・オフィス開設まで~ ] 「2008 ウラン兵器禁止を求める国際共同行動デー」参加 主催: ICBUWヒロシマ・オフィス(NO DU ヒロシマ・プロジェクト) 期間;2008年12月7日(日)~12日(木) 場所;広島市まちづくり市民交流プラザ(袋町)エントランスロビー  [11月から各地で取り組まれてきた「2008 ウラン兵器禁止を求める国際共同行動デー」最後の企画になりますが、下記のように昨年に続き広島で,写真・映像展を開催します。広島では、11月16日に共同行動に連帯して、シンポジウム&キャンドル・メッセージを皆様のご協力を得て行いましたが、その映像もパネルにしています。又、皆様からのご要望に応えてキャンドル・メッセージ[BAN DU NEXT]の写真葉書セットも作成しました。劣化ウラン兵器廃絶キャンペーンの一環としてご利用ください。会場で申し込みを受け付けます。] (53) 京都大学11月祭企画写真展「ウラン兵器なき世界へ」    ウラン兵器禁止国際共同行動デー参加 主催:京都大学ピース・ナビ 期間:2008年11月22日(土)ー24日(月休) 会場:京都大学吉田南総合館共南21講義室 共催:アジェンダ・プロジェクト (52) 「イラク劣化ウラン被害写真展」…

第1回バスラ国際がん会議に参加して

2009年5月6-7日、イラクのバスラで第一回国際がん会議が開催された。(主催:バスラ医科大学、バスラ保健省/後援:イラク保健省など) 参加者総数:約400名(主催者報告) 外国人参加者:約40名(うち招待ゲスト16名) 日本人参加者:9名(内招待ゲスト7名) 佐藤真紀:JIM-NET(日本イラク医療ネットワーク)事務局長/井下俊医師:同スタッフ/小野万里子:弁護士・「セイブ・イラクチルドレン名古屋」代表/山縣忍:同事務局/大江厚子:「セイブ・ザ・イラクチルドレン広島」共同代表/影山あさ子:ドキュメンタリー監督・「セイブイラクチルドレン札幌」共同代表/嘉指信雄:ICBUWヒロシマ・オフィス代表//森住卓・フォトジャーナリスト、豊田直巳・フォトジャーナリスト  今回の会議は、90年代半ば以降、特にイラク南部でがんや小児白血病が大きく増加しているとの認識のもと、イラク保健省の後援も受けて開催されたもので、「がんの増加」という深刻な事態にイラクが国家プロジェクトとして取り組み始めたことを意味する、画期的なものと言えよう。イラク南部の人々の間では、自分もがんに罹るのではないかという怖れが広まっていて、「がん恐怖症」と言った表現さえ使われるとのこと。  がん増加の一因として、湾岸戦争やイラク戦争で使われた劣化ウラン(DU)弾の影響が挙げられてきているが、いくつもの発表でDUの影響の可能性が言及され、DU問題がイラクの医師たちの間ではっきりと認識されているのを実感した。  会議冒頭での講演を、「DU問題における新たなパースペクティブ」というタイトルでする機会を与えられた私は、日本や世界各地での禁止キャンペーンの取り組みをパワーポイントも使いながら紹介するとともに、2007年、2008年と2年連続して国連総会で採択された「DU決議」に応え、最大の被害国であるイラクが声を上げることの意義をアピールすることができた。 [写真-1] 会議冒頭での招待講演「DU問題に関する新たなパースペクティブ」[撮影:豊田直巳]

加速する劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーン

コスタリカで劣化ウラン兵器禁止国際大会  2009年3月4-6日、コスタリカのサンホセで第5回ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)国際大会が開催された。(プログラム下掲)また大会初日には、劣化ウラン(DU)兵器禁止法案がコスタリカ議会に提出され、一年程で成立する見通しとのこと。(2007年3月、世界に先駆けて禁止国内法を成立させたベルギーにコスタリカが続くこととなる。)当法案を提出したアレクサンデル・モラ=モラ議員は、コスタリカ議会のみならず、「ラテン・アメリカ議会」(Latin American Parliament)でも人権委員会の議長を務めており、ICBUW運営委員との面談の席や法案提出直後に開いた記者会見の場で、DU兵器禁止の動きを国際的にも先導する意欲を表明しています。早速、3月中旬、アルゼンチンのブエノスアイレス開かれた「ラテン・アメリカ議会」で、劣化ウラン兵器問題への取り組みを活動家のダマシオ・レペス氏とともに訴え、大きな反響を呼んだと伝わってきている。  最近は、他にも、劣化ウラン兵器問題及び禁止国際キャンペーンで大きな動きが続いて起きている—— (1)二年連続して国連総会で劣化ウラン決議  2007年、2008年と二年連続して、国連総会で劣化ウラン問題関連決議が圧倒的多数で採択され、DU兵器の健康や環境への影響に関する見解を提出するよう、事務総長の名において、加盟国や関連機関に要請が出された。 (2)イタリア政府、劣化ウラン被害に苦しむ退役軍人に一括補償  劣化ウラン2008年12月、イタリア政府が、劣化ウラン被曝のため重病にかかった帰還兵に対する3000万ユーロの一括補償を決定。カバーされる退役軍人1,703名のうち、77名はすでに亡くなっており、派遣された地域は、ボスニア=ヘルツェゴヴィナ、コソボ、アフガニスタン、イラクなどを含む。 (3)ノルウェー政府、ICBUWの劣化ウラン問題調査に助成金支給決定  ノルウェーの外務省は、人権、軍縮、平和構築などの分野で活動する世界各地の団体に資金援助をしてきているが—最近では、クラスター爆弾禁止プロセスへの支援が広く知られている—今年度は、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)による調査プロジェクト3件に対しても助成金が支給されることとなった。  ICBUWは、ここ数年ジェネーブやニューヨークで、各国の国連代表部などへのロビー活動を重ねてきているが、2007年10月、ニューヨークで開催された第4回ICBUW国際大会の後、ノルウェー代表部を訪れた際、今回の助成金への応募を勧められた。[この時の訪問では、朝一番の面談であったにもかかわらず、ノルウェー代表部の方が四、五名応対してくださり、そのこと自体にとても驚いた。]  今回助成対象となったのは、下記の3つのプロジェクトである。 (1) バスラ地域の疫学調査    ・目的:劣化ウラン兵器使用が一般市民の健康に及ぼしている影響に関する長期的調査 ・ 助成金額(予定):年25,000ユーロ(約325万円) ・ 支給年数:限定せず (2) ウラン兵器の拡散・製造・売買についての調査   ・目的:劣化ウラン兵器の保有国・保有量・種類などについて調査。専門研究員をICBUWマンチェスター事務所に置く。 ・ 助成金額(予定):年25,000ユーロ(約325万円) ・ 支給年数:3年 (3)バルカン半島における劣化ウラン汚染調査    ・目的:90年代、旧ユーゴスラヴィアの紛争でNATOによって使用された劣化ウラン弾の影響についての現地調査。 (ア) 助成金額(予定):6,000ユーロ(約78万円) (イ) 支給年数:1年(2009年末までに実施)  今回、ノルウェー政府がICBUWの調査活動に対しする助成金支給を決めたことは、劣化ウラン兵器問題に関する国際的関心の高まりを象徴するものであり、禁止国際キャンペーンは、さらに新たな段階に入ったと言えよう。こうした勢いを活かしつつ、ウラン兵器廃絶の一日も早い実現に向けて、一層力を入れて取り組んで行きたい。  とりわけ日本政府に対しては、ノルウェー政府のように、国際的な先導的役割を、被害調査・被害者支援などの分野で果たすよう要請して行きたいと思う。  一層のご支援・ご協力を何卒宜しくお願いする次第である。  嘉指信雄、NO DU(劣化ウラン兵器禁止)ヒロシマ・プロジェクト代表: *『ウラン兵器なき世界をめざして—ICBUWの挑戦—』(2008年4月発行/「平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞」受賞)や「キャンペーン・ポストカード:BAN DU…