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イラクにおける日本人3名の誘拐・拉致に関する緊急声明

国際協力NGOセンター(JANIC)は、「国家」の利害関係や「軍」の意図とは関係のない民間の日本人3名の一刻も早い解放を願っています。

イラク問題に関し、国際協力NGOセンターでは、「私たちはイラク攻撃ではなく平和的解決を求めます(2003年2月)」、「私たちはイラクへの先制攻撃に断じて反対します(2003年3月)」、「国連主導による復興体制の提案(2003年5月)」等の要請、緊急声明、提案をこれまで日米両政府に対して行なってきました。特に「国連主導による復興体制の提案」では「人道・復興支援」分野での関わりといえども実質的に「単独国家」が主導する実施体制や「軍」主導の活動は、被害を受けた住民の側からの反感もあり、支持・協力が得にくく更なる紛争を助長しかねないこと、そして「国家」の利害関係や「軍」の意図とは関係のないNGOによる「人道・復興支援」活動にも多大な影響と危険を及ぼすことを指摘した上で、包括的な支援計画の経験を積み重ねている国連主導の下でイラクの復興を進めるように強く提案しました。しかしそれらの提案は今なお実現しておりません。そのような中、民間の日本人3名の誘拐・拉致事件は、私たちが危惧していたことが現実のものとなり、非常に残念でなりません。人権擁護、人命尊重からも一刻も早い救出に向けた最大限の努力を関係国・機関に強く要望します。

2004年4月9日
(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)
理事長 船戸良隆
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