オランダの「リスク」のヴァンデルベルクは、「ウラン兵器禁止を求める国際キャンペーン」事務局でホームページ作成などを担当しているスタッフの一人でもあり、特に日本に関係する記事として送ってきてくれました。 (原文は: http://www.risq.org/article232.html) 嘉指 *** オランダ軍、イラク南部で劣化ウラン弾発見 ――多くの劣化ウラン弾が使用されたことを示す―― (RISQ Reviews, 27 December 2003) Article: http://www.risq.org/article232.html 12月27日、オランダ国防省は、「イラク南部のアル・ムサンナ州に駐留中のオランダ軍が12月10日に劣化ウラン弾の30ミリ砲弾を発見した」と発表した。RISQ(Review of International Social Questions)スタッフのマーテン・ヴァンデンベルクによると、このことから、この地域で多くの劣化ウラン弾が使用されたことが推察される。この砲弾は、アス・サマワのいわゆる「解体場」のひとつで発見された。 オランダ国防省のスポークスマンによると、砲弾は破壊されず、劣化ウラン塵は放出されなかったから、発見に携わった人間の健康に危害はない。 伝えられた砲弾の直径からすると、砲弾は疑いもなくアメリカ製である。ヴァンデンベルクによると、30ミリ砲弾は、イラクでは、アメリカ空軍のアパッチ・ヘリコプターとA-10ジェット機「ウォートホッグ(イボイノシシ)」によってのみ用いられてきているものである。これら航空機は、「イラクの自由」作戦において、アス・サマワへの空襲に参加したことが知られている。従って、ヴァンデンベルクは、「この地域で、同様の砲弾がもっと多く見出される可能性がきわめて高い」と見なしている。 すでに、オランダの軍要員労働組合連合は、この出来事について懸念を表明している。「先週、国防省の担当者と話をしたが、彼らは今回の出来事について何も言及しなかった」とACOM議長のクレイアンは語った。別の労働組合VBMのメンバーは、情報共有に関する国防省とのこれまでの合意を挙げつつ、「こうしたことは、人々から隠 しておいてはならないことだ」と述べた。さらに別の労働組合AFMPのスポークスマンは、明らかに国防省は、情報共有に関して、またもや「だんまり戦術」で逃げようとしている、と感想を述べた。 (試訳:嘉指) http://www.risq.org/article232.html より原文転載 「翻訳、転載許可取得済み」
Finding points to more DU material in the
area Given the reported calibre, the shell is probably of US origin.
According to Mr. van den Berg, 30 mm DU ammunition has only been used in Iraq by
American Apache helicopters and A-10 ‘Warthog’ jets of the US Air
Force. Dutch
army personnel unions have raised concern about the incident. “Last week we
talked to officials of the Ministry of Defence but they did not mention the
incident”, says Mr. J. Kleian, chairman of the Christian Association of Military
Personnel (ACOM). His colleague of the Union for Defence Personnel (VBM),
pointing at prior agreements with the Ministry on information-sharing, stated
that “this is not something that should have been kept from the
public”. |