みなさん。 平和をあきらめない人々のネットワーク・福岡の脇 義重 です。政府に下記の声明を発しましので、報告します。同日、福岡市政記者室で発表し、同夜のNHKがテレビ放映していました。 ***************************************** 日本政府の「自己責任」発言を許さず、 「人道復興支援」という名で米軍を支援する自衛隊の即時撤退を求める声明 平和をあきらめない人々のネットワーク・福岡 2004年4月23日 2004年4月8日、イラクに入国した三人の日本人が身柄を拘束されました。 実行グループはイラクから自衛隊を撤退せよと要求し、拘束された映像は世界 中に報道されました。多くの人々が拘束された三人の身の安全と一日も早い解放を望みました。15日になって、三人はイスラム聖職者協会などイラク人の助力により無事解放され、18日に帰国しました。また、同時期に拘束された他の二人の日本人も無事解放されました。 私たちは、一日も早く無事解放されることを願い、日本政府の即時自衛隊撤退を求めて地域で活動を続けました。そして彼らは解放され、私たちは安堵し喜びました。 しかし、小泉首相は事件発生直後にどのような勢力によって三人が拘束されたのかさえ分からない時点で、「テロリストには屈しない。要求に応じてイラクから自衛隊を撤退させない」との態度を表明し、イラク人武装勢力を激怒させ三人の命を危ういものにし、三人の命より日米同盟堅持すなわち「国益」を選択したのです。 そして、今、政府は「自己責任」論を主張し、彼らの活動を評価せず、政府の保護責任を放棄しました。また、政府の「自己責任」論を発信源とする誹謗中傷が、三人とその家族を追い詰め苦しめています。また、政府与党のなかには経費負担を求める声も出ています。 以上のような状況を目前にし、私たちは事態が悪化していくことをただ傍観する時期ではないとの思いから、声明を発信します。 要点は次のとおりです。 (1)身柄拘束事件の原因はアメリカ=ブッシュ大統領がイラク侵略戦争を始めたことです。 (2)日本政府は自衛隊をイラクに送り、アメリカの侵略戦争に荷担しています。 (3)イラク平和を求める日本人の運動が人質解除に繋がりました。 (4)私たちは、人質解放時に託されたイラク人の日本人へのメッセージを受けとめ、運動を継続していきます。 (5)政府の「自己責任」論は市民の人権を侵すものです。 (各項目に関しては<別紙1>参照。) 以上のことから、私たち「平和をあきらめない人々のネットワーク・福岡」は、 下記のことを日本政府に求めます。 1.イラクに派兵している自衛隊の全部隊を即時撤退させること。 2.米英両政府にイラクから占領軍を撤退させるよう求めること。 3.米軍によるファルージャなどイラク全土での住民虐殺を止めさせること。 4.事件解決に使った政府支出を支払科目毎に明示公開し、個人への請求の過去の事例並びに請求の根拠を明らかにすること。 別紙1 (1) 身柄拘束事件の原因は、アメリカ=ブッシュ大統領がイラク侵略戦争を始めたことです。 ブッシュ大統領はこの戦争は「自由で民主的な」イラクを作るためだと繰り返し述べていますが、侵略の現実を隠蔽する言い方です。この侵略戦争によってイラク全土で、1万人以上の市民が殺害されているのです。三人が拘束されたファルージャ近辺は一年前に米軍が一方的にイラクを侵略して以来、米軍の軍事作戦で少なくとも1,000人の住民が殺害されたとの報道がされています。 アメリカの侵略戦争でファルージャの町は破壊され、住民は家族を奪われたのです。住民はアメリカを憎悪しています。破壊と殺傷を繰り返す戦争は住民にとって悪夢以外の何ものでもありません。アメリカはイラク人を殺害した後の廃墟のうえに「自由で民主的な」イラクを作ろうとしているかのようです。占領の終結と米英軍の撤退が住民の願いなのです。そうしたなかで拘束事件は起こりました。 米軍のイラク無差別住民虐殺と拘束事件は無関係ではありません。 (2) 日本政府は自衛隊をイラクに送り、アメリカの侵略戦争に荷担しています。日本政府は、アメリカの一方的な侵略に荷担し自衛隊をイラクに派兵しました。小泉首相がいくら「人道復興支援」が「派遣目的」だといっても、軍事組織として動く自衛隊はイラクの人々にとっては米軍の支援軍なのであり、現に航空自衛隊機が武装米兵を空輸し米軍の軍事行動を支援したのですから、イラクの人々にとっては「敵」なのです。拘束した武装勢力が自衛隊の撤退を求めた背景にはそうした日米間での合同軍事行動がありました。 今回の身柄拘束事件の責任はアメリカに軍事的に協力し自衛隊をイラクに送った日本政府にあります。武装勢力が自衛隊のイラクからの撤退を拘束解除の条件にしたのも、そうした事情からでした。 (3) イラク平和を求める日本人の運動が人質解除に繋がったのです。 政府は「自衛隊を撤回させなかったことが解放につながった」と総括しています。しかし、事実とは異なっています。15日の解放にはイスラム聖職者協会など宗教関係者の努力がありました。武装勢力が拘束を解除したのは、日本で市民がイラク反戦を訴え、自衛隊のイラクからの撤退を求めるデモを行なったからです。同協会のアルクベイシ師は「日本政府は人質を解放したくなかったのではないか」と指弾し、日本政府の態度を厳しく批判しました。そして、人質解放は「日本人への贈り物であって、日本政府への贈り物ではない」と語りました。後には「イラクに自衛隊を送ることは日本の憲法に違反している」とも述べました。まさに、日本とイラクの国境を越えた運動の広がりが人質解放に繋がったのです。 人道・軍事の区別を明確にし、軍事組織は人道支援すべきではないと国連の勧告があるように、五人の民間活動(イラクでの子どもたちの生活支援、劣化ウラン弾の被爆調査、取材活動)は、正当に評価されるべきものと思います。 (4) 人質解放時に託されたイラク人の日本人へのメッセージを受けとめ、運動を継続していきます。 人質解放は、イラクと日本を結ぶ運動の広がりのなかで実現しました。自衛隊をイラクから撤退させる運動を続けてください」というイラク人のメッセージを受けとめるのは私たち日本に住む人々です。自衛隊は米英占領軍の支援軍でありイラクの「敵」だと繰り返し主張されています。人質の無事解放が実現した今日、一日も早い自衛隊のイラクからの撤退を実現するしかないのです。 イラクからの撤兵を公約して選挙で勝利した、スペイン社会労働党政府は、その公約を実施に移し早期撤兵に着手しました。このようにして、有志連合軍の一角が崩れました。各国が撤兵に向け動き見せ始めることでしょう。小泉首相は自国民が人質になっても、自衛隊を駐留させ続けるのでしょうか。自衛隊の即時撤兵を決め、ブッシュ米国大統領に対してイラク攻撃の非を認め、戦後賠償し、軍隊を撤退させることを勧告すべきではないでしょうか。 (5)政府の「自己責任」論は市民の人権を侵すものです。 日本人のイラクでの民間活動を危険なものにしたのは、日本政府による自衛隊派兵によるものです。政府の政治責任を明確にすることなく「退避勧告」の原因を棚上げして、イラクに入国した後のことは本人に責任をとれというのはおかしいことです。 ましてや、今回の事件解決にかかった費用(税金)を本人に負担させようとする動きに奇異なるものを感じます。旅行する際、慎重行動を自分で律するのは当然なことです。しかし、国民が如何なる状態にあろうが、国民の身体と生命の安全を図るのが政府です。 国民が安全に海外に旅行し現地で活動し得る環境を整えるのが政府の一義的役割です。その役割を放棄した「自己責任」論と、応分の費用負担要求は、NGO・国際協力活動、またジャーナリスト活動を制限するもので許されません。政府の言う「自己責任」論は、自国の「国益」のみを優先させ、国家が保障すべき国民の基本的人権を侵害するものにほかなりません。 別紙2 □平和をあきらめない人々のネットワーク・福岡について ◆これまでの活動(3邦人拘束報道以降) 4月9日(金) 午後6時〜7時 天神コア前街頭アピール 4月10日(土) 警固公園「へいわひろば」協力(呼びかけ:CHANCE!福岡) 4月11日(日) 午後2時〜3時 旧岩田屋前街頭アピール 4月12日(月)〜15日(木) 午後6時〜7時 天神コア前街頭アピール 4月17日(土) 午後2時〜3時 旧岩田屋前街頭アピール 4月19日(月) 午後6時〜7時 天神コア前街頭アピール →毎回、市民有志が20名程度参加。ビラを計4000枚程度配布。 ◆世話人 花房俊雄(関釜裁判を支援する会) 藤田英彦(福岡バプテスト社会委員会) 脇 義重(活かせ九条!福岡の会) 木村真昭(仏教徒非戦の会・福岡) 藤井大輔 (CHANCE!福岡) 木下智昭 (沖縄と結ぶ市民行動・福岡) 筒井修(福岡地区合同労働組合) 竹森真紀(天皇制に問題あり!福岡連絡会) 田村元彦(西南学院大学教員) 【連絡先】092−713−1879(花房) ほっかいどうピースネットの七尾です。(今は今井・高遠・郡山さんを救う会も) 東京大学の醍醐 聰さんから以下のように緊急アピール発表と寄せられたメッセージを整理していただきましたのでご紹介します。 <転送可です> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 昨日、東京大学教職員有志として、先にお送りした緊急アピールを発表しました。 その模様は昨日午後6時過ぎの共同通信記事で配信されました。 http://www1.jca.apc.org/aml/200404/39222.html 学外からも賛同がたくさん寄せられ、この後すぐに、全国ネットで賛同を募ることにしています。 賛同者の方から寄せられたメッセージを打ち込みましたので、お送りいたします。 醍醐 聰 以下のメッセージ集は回送いただいても結構です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お寄せいただいたご意見から ○ 高遠さんに対するバッシングが最も強く、一方で彼女の精神的身体的健康状態も最も良くないと耳にしています。前項については明らかに女性であるが故の世間の評価と考えられます。心痛むことです。 (東大:総合文化研究科の方) ○ この件に関しては私自身背筋が寒くなる思いをしていました。 何より、イエロー・ジャーナリズムだけでなく、テレビや大新聞でさえ、このような風潮に乗る傾向があることに、言いようのない恐怖さえ感じます。 そんな時にこの「緊急アピール」のメールが入ってきましたので、このようなメールを書いた次第です。このアピールは東京大学教職員有志の皆様によるものとのことですが、私もこのアピールに賛同することを東京大学の皆様にお伝えしておきます。 (筑波大学の方) ○ この情勢、状況の中で、「自己責任」を声高に語るなどということは、実に恥ずべき行為です。だれのおかげでわれわれは、イラクの実態のいくばくかでも知り得ているというのでしょう。 今回、彼らは個人として捕らえられたのではなく、自衛隊を派兵している日本の代表として捕らえられたのです。 金を取られて、殺されるかも知れない、という覚悟はもちろん持って、つまり、「自己責任」のもとにイラクまで行っているのは当然のことです。 「世間を騒がせる」ことそれ自体が非難されるような日本は、まだまだ遅れています。おそらくは「おかみに迷惑をかけるなんて」という意識から非難しているのでしょう。たまりません。 (九州大学の方) ○ 緊急アピールに賛同致します。また、このような呼び掛けを行って下さった東京大学の教職員の皆様にも敬意を表します。 (前北海道大学副学長の方) ○ 上記アピールに賛成です。意のままにならない国民を沢山持つ事が自由で民主的な政府の証のはずです。むりやり押せつけようとする今回の動きには腹が立っています。 (神戸大学の方) ○ みなさんのお呼びかけに、全面的に賛同します。 政府の誤った行為を匡し、日本国民の真意を伝えるために、あえて出かけた彼らを「自己責任」という言葉で非難攻撃するなど、全く言語同断です。 最近の日本の風潮は、本当に寒心に耐えません。どうぞよろしくお願いします。 (「キ政連」編集室の方) ○ ご活動に敬意を表します。 小泉首相と保守系メディアの鼓吹する「自己責任」論が、従順な「国民」そうでない市民を選別しようとする意思の現れだとしたら、単に政府の「無責任」を批判しているだけでは足りないと思います。 (コーネイル大学大学院の方) ○ 混乱のイラクへの自衛隊を派遣を〔ママ〕議論するときには政府与党は「イラクで水や施設の改修など復興支援を求めている人達を見殺しにしていいのですか」と派兵を強行しました。 自衛隊は行くずっと前から、自らの危険をかえりみずに草の根ボランティアで人道支援を行ってきた彼らに対しては「政府の意向に反して危険なところへ行った」として弾圧するこの風潮は、思想統制としか思えません。 この矛盾した国の発言は人道支援が目的で自衛隊を派遣したのではないことを物語っています。 (東大:工学系研究科の方) ○ ご苦労様です。主旨に全面的に賛同いたします。本当に最近の日本および日本人は、どうなっているんでしょうか。貧して鈍になってしまったのでしょうか。世界的に見て、決して貧していないと思うのですが。 (岩手大学の方?) ○ 彼らの行動は私たちに元気を与えてくれるタイプの行動であると考えます。特に、高遠さん、今井さんの行動はそうです。 なにごともお金に換算して考えようとする人々もいますが、他者への共感なくして生きがいがあるのでしょうか。 国家と個々人の関係をあらためて吟味してみることが必要です。 (名古屋工業大学の方) ○ 人質となった5人は、日本型の人道支援の、思想と実践の両面における主たる担い手であり、一時的に受難者となったに過ぎず、彼らの解放の基本的要因は、政府の助力以前に、彼らの活動自体がイラク人に歓待されるものであったもとにあります。 日本の軍服を着た日本国家公認の「人道支援」こそ、日本人による人道支援の傍流に過ぎません。 日本政府の度重なる釈明にもかかわらず、イラク人にとってイラクの無垢な一般人の殺戮を繰り返す米軍と同一とになされて当然である原因は、彼らが「軍人」である点にあります。 国家公認の有無をもって国民を区別し、「非公認」の人々を非難排斥する発想は、「靖国」的時代錯誤に他なりません。 国家非公認の人々こそが日本の国是である平和主義を体言し、イラク人から歓待されてもいます。 人質となった5人の皆さんへの激励と感謝、彼らへの卑劣な非難を投げかける人々の無恥への怒り、愚劣な自衛隊イラク派兵を強行した日本政府への、米国のイラク軍事政策に対する「人道支援」の名を借りた同調の中止の要求、とを付記します。 (パリ地球物理学研究所にて在外研究中の方) ○ 私もイラク人質事件を巡る社会や政府の反応に(特に解放直後からの)背筋が寒くなる思いをしていましたが、私の思いの丈をぶちまけて下さるようなアクションを起こしておられる方があると知り、救われた思いでいます。頑張って下さい。学外者で該当外なのが残念です。意見広告料のカンパなど集めておられるなら協力したいです。 (学外の方) ○ 東大教職員ではありませんが、心から賛同の意を表します。このようなアピールに接して大変な感動を受けています。 (電気通信大学 元教官の方) ○ イラクで人質となった方々やそのご家族が、嫌がらせを受けているという話を耳にして、大変気味が悪いことだと思いました。わざわざそういうことをする人がいるということが怖いです。 政府やマスコミの対応が、非道を許すようなムードを作ってしまっていると思います。 ご本人たちのためにはそっとしておいたほうがいいような気もするのですが、こんなことで自分の信じた道を諦めたりはしないだろうと思うので、緊急アピールに賛同いたします。 (東大:工学系・情報理工学系等学術協力課の方) ○ 私は東大関係者ではありませんので、賛同者の頭数には入らないと思いますが、こうした行動に敬意を表し、心より支持したいと思います。 私は現在、オランダに客員研究員として滞在しております。イラク戦争もこちらに来ている間に始まりました。報道のあり方をめぐって、こちらの同僚ともよく話題になりました。私はオランダ語は解しませんが、いつもBBCとCNNとを見比べることができました。そして、前者の公平な、ときには批判的な報道視点に、某国のNHKとの違いを見せつけられる思いをしていました。 日本語のニュースは通常、インターネット(ヤフーニュース)で済ませております。ヤフーニュースでは、海外メディアの翻訳や共同通信などの配信記事に加え、中日・信濃毎日・沖縄タイムスなどの地方紙の記事を積極的に掲載しているので、それなりに全体像がつかめますが、やはり大手メディアや一部週刊誌の、吐き気すら覚えるような下劣なバッシング報道には目を覆わんばかりです。そうした日本の情勢は少しずつこちらのメディアにも伝わってきているようで、同じ日本人として恥ずかしい限りです。 http://www.rnw.nl/hotspots/html/jap040420.html 今回の人質事件は、私の地元の札幌出身の若者が関わっていたこと、彼の母親が、私の妻が勤めていた病院(勤務医)の看護婦であること、高遠さんにいたっては、私の妻の叔母(千歳在住)であることなど、きわめて身近に感じざるを得ない事件でした。妻の叔母は、ふだんは必ずしも社会問題に批判的な目で接することのない、ふつうの方でしたが、今回の件で、日本のマスコミの風潮に憤慨し、また、やるせい気持ちになっているとのことです。 日本でも、NGOのネットワークや、弁護士グループをはじめ、つぎつぎに現在の事態を憂えるアピールが出されておりますが、京都精華大学や貴大学など、知識人・文化人からのアピールも強く求められていることと思います。 私の大学ではまだまだそのような動きは聞こえてきませんが、これに触発されて、全国から良識ある声が巻きあがることを期待しています。 (ワーヘ二ンゲン大学客員研究員の方) ○ この度のアピールの趣旨に賛同致します。先日まで政府は「ボランティア」を国是のように押し出してきていましたが、ずいぶん都合のいいものですね。 (東大:柏図書館の方) ○ 賛同したのですが、これは東大教職員じゃないとダメなんですよね? 院生とかはダメなんですよね? ○ 賛同します。五人の方が活動されたことは間違ってないと思います。敬意を表します。頑張ってください。 (東大:教養学部教務課の方) ○ 問題のすり替えが起こっているように感じます。異なる問題を整理しないまま、人質になった方々への非難中傷には心が痛みます。 (茨城大学教育学部の方) ○ この時期に大切な緊急アピールです。この〔アピールの〕趣旨に賛同いたします。 (キリスト教協議会平和・核問題委員会。被爆者) ○ こうした働きかけをしていただいたこと、心より感謝いたします。 (東大:人文社会系研究科の方) ○ 意見を代弁していただき、ありがとうございます。言葉を選んだ格調高いアピールで、まったく同感です。 ―――以下、コメント――― ○ 私の意見は、アピールの通りですが、一言だけ。「自己責任」発言は、批判的な言葉に対する腹いせでしょうが、政府の人間がこれでは、恥ずかしい限りです。また、「弱いものいじめ」にとびつくマスコミにも、あきれるばかりです。そして、それらの背後から、5人やその家族に脅しをかける輩にも憤りを感じます。 (東大:農学生命科学研究科の方) ○ 趣旨に賛成です。 「自己責任論」はまさに政府の情報操作で作られたものと思います。 (元鹿児島大学の方) ○ 事件発生直後から、政府の対応をはじめとして、マスメディアの論調やインターネットのBBSに見る誹謗中傷に暗澹たる気持ちをいだいていました。アピールの内容に、まったく同感です。 (慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程在学中の方) ○ 昨今の「自己責任」論に腹を据えかねる思いをしていました折りに、時宜にふさわしいアピールをおこなっていただき、まことに有り難うございます。地元(?)の北海道よりも早い対応に感謝いたします。 (北海道大学大学院工学研究科の方) ○ 政府を通す外交活動のほかに、国民各人・団体の外国人との交流・支援活動に市民権を得、かつ輪が広がることを願って、賛同します。政府の方針と異なる直接の人間同士の支援・交流からしか見えてこない外国の諸事情の認識、それに基づく共感が広がっていくことが、必要なことと思います。日本政府の外交政策を吟味する力が、そこから育ってくるものと信じます。 (富山大学の方) ○ 活動お疲れさまです。正直、腹にすえかねます。 (東大:工学部マテリアル工学科の方) ○ ところで、「自己責任」論者は、自衛隊員が被害にあったときも、「自己責任」を問うのでしょうか?なぜなら、自衛隊は志願制ですから、もし、命令に従っていったにせよ、そのような危険性がある仕事をさせられる可能性は十分予想できたはず。また、家族は志願をやめさせれば良かったのだ、と・・・・。勿論、違いますよね。 (名古屋大学の方) ○ イラクで人質になった5人の人達は、イラクで人道支援をしている人もいて、えらいと思いました。外国には、たくさんの日本人が行っています。イラクのひとたちは日本人は友達といっていました。世界中友達でいられたらいいと思います。テレビを見ていて子供たちが亡くなっていくことが悲しいです。高遠さんと子供たちの写真を見て、感動しました。これからも頑張って欲しいと思います。 (東大:経済学部の方) ○ 先生の趣旨に賛同致します。本人の勇気に、また親ごさんにたいしては、よくああいうお子さんたちを育てられたと感銘しています。政府が塗った泥をぬぐって、イラク国民に対してかろうじて日本の体面を保った行動であると思っております。是非、がんばってください。 (群馬大学の講師の方) ○ 良心をもつ人々に対する誹謗中傷、政府の責任を転嫁しようとする「自己責任」論に心の底から憤りを感じています。 (新潟大学経済学部の方) ○ 家族や被害者に対して言われなきバッシングや「自己責任」の声が叫ばれていますが、大義のないイラク戦争を支持し、自衛隊を派兵した日本政府の「責任」はなぜ誰も問わないのでしょうか?一連の経緯を見て、新聞メディアの対応にも苛立ちを覚えます。 (一橋大学・大学院生の方) ○ 私も正しいことをやってきて、自衛隊の派遣や小泉氏・ブッシュ氏の発言の犠牲になった彼らに対するマスコミの対応に怒りに近い感情を持っていました。田中真紀子氏の娘のこと以上にプライバシーの侵害にあたるように思います。多くの方の賛同が得られることを祈っております。 (東大:事務補佐員の方) ○ 人質に対する非難・中傷には怒りを感じます。アピールに全面的に賛同します。 (九州大学の名誉教授の方) ○ 全面的に賛成です。イラクで善意の活動をつづけながら不当に拘束された3人に対する政府とマスコミの態度は言語同断です。日本の民主主義の危機を痛感しています。僕は1989年に北大、1991年に山形大をretireした79才の老物理学者です。 (元北海道大学・山形大学教官の方) ○ このごろのテレビ報道を見ていると、戦後ではなく、いまや戦争前の思想統制をされているような印象を受けます。 (東大職員の方) ○ 5人の方々の行動に救われる気がしております。1日も速いご回復をと、これからの行動に胸を張って取り組まれることを切に願っております。 (九州大学の方) ○ 外務省の役人くらいが非難の言葉を口にするのはありうる話かもしれません。そのような言を諌める発言をできる総理をもちたいものです。国民からはそうした官の発言に対して非難が巻き起こるというのが成熟した市民社会の姿かと思います。人質となった方々がいたために国際的な日本国民に対するポイントはうんと挙がったのではないかということを、マスコミは先に口にすべきです。 (電気通信大学の方) ○ 緊急アピールを拝読させていただきました。わたしもこころを痛めていました。全面的に賛同いたします。そしてこの支援活動が効果あることを祈っています。 (神戸大学の方) ○ 呼びかけの人のご尽力に心より感謝致します。通勤時にツリ広告を見るにつけ嫌悪感で一杯になります。こうした事態はマスコミの自殺行為であり、愚行としか言いようがありません。もし、数十億円の国費がかかったとしても、それで3人の命が、そしてこの一件によって停戦が実施され、イラク人とアメリカ兵の何十人もの命が救われたのだとすれば、決して、無駄ではないはずです。 (史料編纂所の方) ○ この度の緊急アピールの趣旨に全面的に賛同します。このような運動がより広範にかつ多彩に展開されることを切望する次第です。 (北海道大学言語文化部の方) ○ 私も、最近の報道、政府関係者の発言にたいへん違和感を感じておりました。このような提案をしてくださったことで、意見表明の機会ができました。ありがとうございます。 (経済学部非常勤職員の方) ○ 私はイラクで人質となった方々を誇りに思う者です。彼らはイラクの人達を支援するために、あるいは、イラクで起きている事を日本(世界)に知らしめるために、イラクに入った人達です。パウエル国務長官が言う通り『危険を冒す者がいなければ進歩はない』のです。彼らは私にはできない事を身を以て行おうとした人 達であり、私は今の日本に彼らが存在する事を誇りに思います。非難・中傷など以ての外と考えます。そもそも今回の人質事件は、自衛隊のイラク派遣が原因であると、私は考えています。『人道支援』を謳おうと、武器を携えた軍隊が紛争地域に入れば、その地域の人達に敵視されるのは当然です。政府は自衛隊を派遣する事で、イラクの人達への敵視を植え付け、日本人を危険に陥れ、今まで多くの人達の努力築き挙げてきた信頼を崩壊させたのです。政府による人質非難は本末転倒の議論と考えます。 (東大:分子細胞生物学研究所の方) ○ 3名の方々を貶める最近の報道には、私もはらわたが煮えくりかえる思いでした。 (東大:生産技術研究所の方) ○ 彼らのような若者がどんどん出てきてほしいものです。日ごろ若者の無気力を嘆くひとたちが、覇気のある若者が出た途端いっせいに非難を浴びせる社会は異常と言わざるをえません。 (滋賀県彦根市の元高校教師の方) ○ 全くその通りです。敗戦後日本の対外外交政策は著しく貧弱でした。それをカバーしてきた人たちはこのような方々ではないでしょうか。無責任小泉政府の米国追随への批判をかわすために自己責任を出したとしか考えられません。 (東大:生産技術研究所の方) ○ 東大関係者ではありません。だから、このアピールには参加できませんが、政府と一部マスコミの「自己責任」追求論には、ムカムカし、背筋が寒くなっていました。ぜひ、東大以外の人間も参加できるアピールを呼びかけて下さい。私も参加したいです。 (春日井市の方) ○ アピールに賛同します。日本社会がどんどん息苦しくなっているときに、さらに息苦しくする事態です。 自由にものがいえ、自由に行動できる社会にするためにも賛同いたします。 (愛知県史執筆調査員の方) ○ 元経済学部図書館職員の○○ともうします。OGも入れていただけるようでしたら、入れてください。 なにしろ、教育機関が法人化されるという日本の教育制度が激変したときに、この呼びかけが発信されたことに感動し、黙っていられなくなりご連絡いたしました。 退職後、憲法調査会を初めとした改憲策動の急発進にたいして黙っていられなくなり、「沈黙は共犯」という言葉におされながら市民運動を始めています。「第9条の会・オーバー東京」などオーバーなネイミングをいたしましたが、志はもっと壮大。「第9条を地球憲法に!」です。オハイオ大学の名誉教授で、同主旨の活動をしているオーバービーさんという人と連絡があることと東京圏という意味を架けました。 アメリカがイラク戦争を仕掛けたこと自体が問われているいま、日本政府の「参戦」という絶大な援護を与えさせていることに対して、できる限りのNOを突きつけていかなければならないと思っています。 5人の方たちへの非難や中傷は、パウエル国務長官さえ驚くレベルの聞くに堪えない質の攻撃ですが、本質的には日本政府のイラク派兵に反対する人への中傷・非難だと受け止めています。だからこそ、彼女、彼らが痛めつけられるのを見ていられません。東大の中で共感が広がりますように。とくに学生たちが語り始めることを切望します。 (元東大経済学部の職員の方) ○ 卑しい官邸筋に対して怒っています。文面はおとなしすぎて私の気持ちでないところもありますが、大意、賛同します。 (室蘭工業大学の教授の方) ○ 「救出費用はXX億円」なる、すべてをお金に換算する論調のたぐいには、おどろきをこえ、怒りを禁じ得ません。(東大:総合文化研究科の方) みなさま、こんばんわ。 ピースボートではイラクへの医療支援基金、そして意見広告掲載という2つのキャンペーンを立ち上げました。それに伴い、緊急イベントを開催することになりました!アル・ジャジーラ日本支局長と、ピースボートの吉岡達也の対談です。 4/25(日)と急ではありますが、ぜひお越しください。お手数ですが、どうかごっそり転送お願いいたします・・・ 下記お問い合わせについては、ピースボート事務局 03-3363-7561 木下・チョウまで ************************** ■□アルジャジーラ日本支局長×ピースボート吉岡達也□■ 「アル・ジャジーラ緊急報告会」開催! スピーカー:ムスタファ・レズラズィ(アルジャジーラ放送局・日本支局長) 吉岡 達也 (ピースボート共同代表) 日時:4月25日(日)18:00〜 場所:ピースボートセンターとうきょう 地図:http://www.peaceboat.org/office/index.html 参加費:無料 ※会場でイラクの医療支援基金を集めます。ご協力ください。 ピースボートスタッフ吉岡達也は、4月10日、中東の衛星テレビ局「アル・ジャジーラ放送」の本社があるカタール・ドーハに向けて出発。人質解放を訴えたNGOのメンバーのメッセージや、人質の家族のメッセージを現地に届けました。現地では3度、番組に出演し、3名が人道支援の活動家とジャーナリストであったことを説明。彼らの即時解放を訴えました。 (詳しい様子はこちら→ http://peaceboat.typepad.com/aljazeera/ ) バクダッド近郊の町ファルージャでは、今も空爆が続いています。ピースボートが連絡をとっている現地のイラク人医師は、「今ファルージャは、輸血する血液はあっても、血液をためて送る輸血器具がないという状態。必要な医療機器を日本から届けてもらえるなら、命をかけてもアンマンまで取りに行く」と言っておられます。 吉岡達也は5月7日にヨルダン(アンマン)に向かい、輸血袋などできるだけ多くの必要な医療機器を医師に直接手渡す予定です。 アル・ジャジーラのムスタファ・レズラズィさんと吉岡達也が、対談にスライドやビデオを交えながら、イラクの現状や現在のメディアについて取り上げます。また、対談の前後で、イラクの新聞への意見広告掲載や、医療支援の具体策について賛同団体を呼びかけますので、ご協力ください。 -------------------------------------------------- ■□イラク緊急医療支援キャンペーン□■ ↓詳細はコチラ↓ http://www.peaceboat.org/info/iraq/campaign/index.html 4月26日(月)13:00〜の「街頭募金@新宿」を手伝って頂ける方を大募集しています。 お時間がある方はぜひお越しください。 ------------------------------------------------- ■□イラクへ意見広告出します。賛同者募集中!□■ イラクの主要紙数紙に一面広告を出す予定。 1口1000円で賛同者を募っています。 5口以上の賛同者は名前を広告に掲載します。 ↓詳細はコチラ↓ http://www.peaceboat.org/info/iraq/campaign/ad.html |