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各地からのアピールやとりくみその13 Appeal No.13




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京都)細川弘明です。Bccで失礼します。
(重複してご覧になる方、ごめんなさい。)

 昨日から今日にかけての日本各都市でのアメリカ大使館/領事館に対する抗議行動の様子をアラブ・メディアにむけて発信しています。各地からの知らせをアイリーン・スミスさんが記事にまとめて下さり、それを細川が下記の放送局・新聞社に送信しました。

このかん、アルジャジーラを始め、アラブ・メディアは日本の市民運動の動きや市民の声を積極的に取材してくれています。「日本人人質」が解放されても、ファルージャでの米軍による虐殺が続く限り、なんら「解決」ではない、 ということを日本の人々も認識している、ということを伝え続けたいと思います。

人質とその家族に対する、無神経で「非人道的」なバッシングの様子も、どんどん伝えていきますぞ。海外からなんと蔑まれようと、発言した大臣の「自己責任」だからね。


【送付先リスト】
アルジャジーラ(ごぞんじ衛星放送)
アルアラビーヤ(おそらくイラクでもっとも視聴率の高いテレビ)
アルハヤット(中東でもっともよく読まれているアラブ語紙)
アッザマン(独立系のアラブ語紙、アラブ知識人の投稿多い)
イラーク・トゥデイ(バグダッドの英字紙)
アルターキ(イラクのアラブ語紙)
アルサバー(イラクのアラブ語紙)
アシャールク・アルアワサット(サウジ系のアラブ語紙、ひろく中東で読まれ
る)

★このほか、よい送り先をご存知でしたら、ぜひお知らせください。
★上記各局・各紙への連絡先をご入用の方、細川あて連絡ください。

以下、英文記事のテキストを貼り付けておきますので、どうぞご活用ください。写真がご入用でしたら、アイリーンさんに連絡して下さい。
<amsmith@gol.com>

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DEMONSTRATIONS IN FRONT OF US EMBASSY AND CONSULATES IN JAPAN IN SOLIDARITY WITH THE PEOPLE OF IRAQ


16 April 2004
Tokyo, Japan
DEMONSTRATION AT US EMBASSY
There was a demonstration held against the US war on Iraq in
solidarity with the citizens of Iraq. The demonstration ran for an
hour from 7pm to 8pm Japan time. (1pm - 2pm Baghdad time)

250 demonstrators were able to get close to the front of the US
Embassy in Tokyo and 3 people representing the demonstration handed
over a petition to US Embassy officials. The demands which were also
written on banners read: "USA! STOP FALLUJAH SEIGE AND ATTACK!" "US
STOP ATTACKING IRAQ NOW!" "BRING THE TROOPS HOME NOW!" "SAVE
FALLUJAH. STOP THE US ATTACK. DON'T KILL ANYMORE".

The demonstration was organized by three citizen organizations:
Depleted Uranium Abolition Campaign Depleted Uranium Weapons
Prohibition Citizen Network Jurists Seeking an Immediate Withdrawal
of the Japanese Self Defense Forces



16 April 2004
Nagoya, Japan
PROTEST IN FRONT OF US CONSULATE IN NAGOYA
Protest in front of US Consulate in Nagoya. Individuals, in answer
to the call from Iraq, protested against the US attacks on Iraq in
front of the US Consulate in Nagoya from 5pm to 6pm.

The banner used at the Nagoya US Consulate protest was written by
Nagoya citizens on 13 April in central Nagoya. Citizens had called
on passers by in the main shopping area of Nagoya to write their
demands for US withdrawal from Iraq and withdrawal of Japanese SDF
forces.



15 April 2004
Osaka, Japan
PROTEST IN FRONT OF US CONSULATE IN OSAKA
Citizens in central Japan demonstrated in front of the US Consulate
Osaka-Kobe in protest against the US seige and attacks on Fallujah
and other Iraqi cities. (See attached petition below.)

The demonstration was covered widely by media, with leading coverage
on Kansai TV. Several dozen citizens carrying signs that read, "USA!
STOP FALLUJAH SEIGE AND ATTACK!" had answered the call to submit the
petition on less than 24 hour notice.


15 April
Fukuoka, Japan
PROTEST IN FRONT OF US CONSULATE IN FUKUOKA
A demonstration took place at the US Consulate in Fukuoka, southern
Japan. About 30 citizens protested. There was wide media coverage.
The organizers were: Iraq Ad Hoc Committee, Focus on Peace and Life,
Kyushu University Self-Governance Organization


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Petition submitted in Osaka:
PETITION IN SOLIDARITY WITH IRAQI CITIZENS
FACING THE US-LED OCCUPATION

TO: President George Bush and The U.S. Consular General Osaka-Kobe

15 April 2004

As the Iraqi people resist US-led occupation force escalated attacks
which are terrorizing entire populations of Iraqi towns and
neighborhoods, we urgently demand a stop to fighting and an immediate
withdrawal of troops.

According to reports, in Fallujah alone, hundreds of Iraqis have been
killed and hundreds more injured since attacks began on Sunday, April
4.

Although the Geneva Convention prohibits holding civilian communities
under siege, Fallujah and Adaamiya are currently under siege and
surrounded by occupation forces. THIS IS IN VIOLATION OF THE GENEVA
CONVENTION.

In the many towns and cities now under attack, hospitals, mosques and
ambulances trying to transport the injured are being bombed and fired
at by occupation forces.

The indiscriminate killing of civilians, the refusal to provide
people with security, electricity, and a decent medical
infrastructure appear to characterize the 'freedom' that occupation
authorities have brought to Iraq.

In solidarity with Iraqi civilians facing the gruesome manifestations
of the occupation, we urge the United States to:

1) Put an immediate end to the siege of Fallujah and Adaamiya. The
surrounding of these cities is in contravention to the Geneva
Convention; 2) Put an immediate end to the massacre of civilians in
Iraqi cities and neighborhoods; 3) Give immediate access to
humanitarian and medical aid organizations seeking to provide
assistance to Iraqi people who are living under attack; 4) Put an
immediate end to the US-led occupation of Iraq.

Protestors in front of U.S. Consulate-General Osaka-Kobe
15 April 2004
(Signatures submitted)



+++++++++++++++++
over

--
細川弘明 拝 075-702-5213 fax 722-0838
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-----Original Message-----
From: FUJII, Daisuke [mailto:daisuke-f@u01.gate01.com]
Sent: Friday, April 16, 2004 2:42 AM
To: nishi-jubilee@yahoogroups.jp; jubifuku-unei@yahoogroups.jp; alexei-water@yahoogroups.jp
Cc: chance-fukuoka@freeml.com; funn-advocacy@yahoogroups.jp; costaricky@freeml.com; biotope@yahoogroups.jp; wto_fukuoka@yahoogroups.jp; jose_bove@egroups.co.jp; ir-fukuoka@egroups.co.jp; Sev-FukuokaForum@yahoogroups.jp; youth-waterjapan@freeml.com
Subject: [nishi-jubilee] 15日の報告と、今後のこと。


 藤井@ジュビQなど、です。

 外出先で電話をもらって3人の解放を知りました。同時に「姿を見る までは…」と即座に言ってしまっている自分に戸惑いながら、続いて、 「映像でも流れた」という報道があったことを聴いて「ひとまず、 良かった」と一緒にいた数人の知人にその旨を伝えました。でも、 やっぱり「ひとまず」なんですよね。間違いなく嬉しいことなんですが、 基本的には何も解決していないし、未だ行方が分からない二人の日本人が いるのですから。

 今日も夕方に天神コア前で街頭アピールをしました。今日も10数名の方が 来て下さり、アピール、ビラ配り、演奏などを通じて、3人の安全確保と 自衛隊の撤退を求めるビラを撒きました。今日で7日目のアピール。徒労 感が出てもおかしくないのに、7日で累計100名以上、3000枚以上の ビラを配り続けて良かったと思います。自慰的かもしれないですが、 そうしたアクションを通じて訴え続けることができたこと、そして、 多くの人たちが関わって下さったこと、そして仕事などで実際に来ること はできなかったけれども、側面からアクションを支えて下さった方にも 本当に感謝したいです。

 上に書いたように、しかし未だ行方の分からない2人の方がおられ、 自衛隊は残っています。同じく派遣しているイタリアの4名の内の1人 は、亡くなりました。これが日本人でなかったのは、これまで友好関係を イラクで培ってきた先人のお陰でしょうし、3人が真の意味で人道的な 目的でイラクを訪れていたことが伝わったからでしょう。もし、これが 自衛隊員だったら、また企業関係者だったら、どうなるだろうか?と 考えると、イタリアの方のような事態に遭っていたかもしれません。

 「自己責任」論が声高に叫ばれていますが、捕まったのが自衛官で あっても同じような言葉が出てくるんでしょうか。自衛官の方は、 自ら望んで言ったと伝えられましたよね。そこで殺されたとしても、 自己責任なんでしょうか。なんだか「言葉」がこの国では死に絶えて しまっているように思えます。同時に、意味不明にゾンビのように立ち 上がって来ているとも。

 2人の行方不明の方々の安否、また自衛隊の問題などが存在し続けて いますが、とりあえず、ここまで続けてきた連日の街頭アピールは、 明日はお休みしたいと思います。もちろん、終わりではありません。
 ただ、みんなそろそろきつくなっているのも事実です。あらためて、 上記の問題に関しては、しっかりと推移を見守り、しっかりとアクションの 形を表せれば…と思っています。これらの件に関して、今後も活動される という予定があればお伝え下さい。

 僕個人的には、また再び今井くんと会える機会があるだろうことを 思うと、ワクワクして嬉しくて仕方ありません。反対に、現在行方の 分からない二人の家族や関係者の方々の心配は想像に絶えません。 続けて、今回何もやっていないのに「自己責任」だとか、政治を担う ものとしてありえない言葉を重ねてきた政府や一部のマスコミを 注視しつつ、適切な時期に適切な方法でアクションという形に変えら れればいいと思っています。

 藤井大輔:九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程
 (専門:国際関係論、平和研究、グローバリゼーション研究、NGO論、水問題)


-----Original Message-----
From: satoh shui-ichi (予備) [mailto:hiroseto@f2.dion.ne.jp]
Sent: Saturday, April 17, 2004 12:17 PM
To: 広島瀬戸内新聞
Subject: [noduproject][01489] 「国益」守った 3 人
さとうです。若干のまとめとコメント

◆3人は「国益」を守った

外務省幹部は「3人に損害賠償を請求したいくらいだ」といっています。しかし、なんとけつの穴の小さい事でしょうか?3人は、政府とは異なった見解を持った日本人の存在を明らかにしました。

政府は、せっかくのイスラム圏での日本人への好感情を台無しにする行動を取りました。
町の人の声で「イラクの人も自衛隊の活動を理解してほしい」などというものもありましたが、ファルージャで虐殺が行われ、その虐殺を行っているアメリカ軍の兵士を自衛隊が運んでいる事を自衛隊自身も認めています。これで「理解しろ」というほうが傲慢で身勝手であり、ますます、イラクの人との距離を広げる結果になると憂慮します。

第一、「人道」をいうならファルージャへの攻撃をやめさせるべきです。日本は2003年だけで20兆円、今年に入って15兆円も米ドル・米国債を購入しているアメリカの「大株主」であり、戦費を負担している国です。せめてファルージャから撤退しろ、くらいは言うべきではないでしょうか。

ともかく、市民運動が声を上げた。イラクの人に連帯した。そのことが伝わった。武装勢力もこうした状況下、3人を殺すほど愚かではなかった。私は「自衛隊の動向云々に関わらず、3人は解放された」と言いきります。

今日の中国新聞で板垣雄三さんも言ってましたが、3人の「自己責任論」など論外です。

彼・彼女らが日本の民主主義の健全性を見せた。そして、日本へのテロの可能性も低めたと確信しています。多少、日本人も(政府の対応のせいで信用を失っていたのが)今後中東でビジネスがしやすくなるのではないでしょうか?日本の安全保障の役に間接的にたっているのだから、費用云々を言うのは近視眼的過ぎます。政治家としての器の狭さを見せ付けるものです。国益という言葉は簡単には使いたくないが、それでも敢えて「国益」を守った、と申し上げます。

むろん、事件がどうして起きたか、解決したかについては冷静で科学的な検証が必要な事は論を待ちません。しかし非難であってはいけません。


すでにご存知の方もおられるとは思いますが、ご参考まで。

あらためて3人の解放を喜ぶとともに、これからの政府、マスコミ、世論の動きに注意したいと思います。
下記のような声明も出ているようです。解放前のもののようですが。

緊急声明
イラクで人質となっている3人とその家族に対する卑劣な攻撃に抗議する

詳しくは下記にあります
アジア女性資料センター
http://www.jca.apc.org/ajwrc/


-----Original Message-----
From: atsuko kikuchi [mailto:aang@wmail.plala.or.jp]
Sent: Saturday, April 17, 2004 11:17 AM
To: No_DU-Sapporo@yahoogroups.jp
Subject: [No_DU-Sapporo][01253] クベイシ師、日本政府の接触を否定

菊池です。

今朝の朝日新聞2面に、イスラム教スンニ派イスラム宗教者委員会の指導者、アブドルサラム・アルクベイシ師(クベイシ師)らの16日の記者会見として次のように書いてあります。

「高遠菜穂子さんら3人の解放をめぐり、日本政府から同委員会への接触はなかった、と言明。解放後、小泉首相が同委員会に言及しなかった点についても触れ『われわれの努力を日本人の多くが評価してくれている。しかし、日本政府はそうではないようだ』と不快感を示した。」

クベイシ師のインタビューの映像は、昨日昼の、テレビ朝日スクランブルでは、「日本政府の接触はなかった」と言明している部分を放映していましたがその後の他の番組では、自衛隊や日本政府に関する部分が削除されています。


April 16, 2004

His Excellency George W. Bush
The President
The United States of America

His Excellency Howard H. Baker
Ambassador extraordinary and plenipotentiary

Please stop hostilities in Iraqi

Please do not kill citizens

According to reports, in Fallujah alone, over seven hundred Iraqis have been killed and hundreds more injured since attacks began on Sunday, April 4.
There is fighting in Baghdad, particularly in the neighborhoods of Sadr area, Adaamiya, Shula, Yarmok, and the cities and towns of Fallujah, Ramadi, Basrah, Nasiriya, Kerbala, Amarah, Kut, Kufa, Najaf, Diwaniya, Balad, and Baquba.
Residences, hospitals, mosques and ambulances trying to transport the injured are being bombed and fired at by Occupation Forces' guns and tanks.

Fallujah and Adaamiya are currently under siege, surrounded by Occupation Forces, in contravention of the Geneva Convention that prohibits holding civilian communities under siege. Hospitals do not have access to sufficient medical aid, essential medicine and equipment or blood supplies. In Fallujah, the hospitals have been surrounded by soldiers forcing doctors to establish field hospitals in private homes. Blood donors are not allowed to enter; consequently, mosques in both Baghdad and Fallujah are collecting blood for the injured. Water and electricity have been cut off for the past several days.

In Sadr , US helicopters have fired rockets into residential areas destroying homes. Although no curfew has officially been imposed, US soldiers have made a practice of aiming tank fire on cars they find moving through the streets after dark. On Tuesday night alone, at least 6 people were killed in this way.
US forces continue to occupy and surround all the police stations and the Sadr municipal offices.

While these attacks have escalated sharply over the past week, they are in no way a new phenomenon in occupied Iraq. The indiscriminate killing of civilians and the refusal to provide people with security, electricity and decent medical infrastructure have characterized the 'freedom' that Occupation Authorities have brought to Iraq.

We call on the international community, civil society and the anti-war anti- occupation movements to respond to this US-led war of terror with tangible displays of solidarity and support for Iraqi people facing this gruesome manifestation of the occupation.

By attack of the U.S. Forces, since people of Iraq suffered serious damage, it considered that the resistance of Iraq used a hostage as "human shields."

Therefore, "prisoner " including Japanese people of large number of people is restrained, and safety is threatened and killed.

Three persons were liberated while it was five persons who had got a hostage by Japanese people. Remaining persons' liberation is trustworthy if the peace of Fallujah is restored.

It is the only way to "release of a prisoner" that attack by Armed Forces of the United States is finished.

We make demands on the United States for the following.

An immediate end to this massacre.

An immediate end to the siege of Iraqi cities and neighborhoods.

Immediate access to humanitarian and medical aid organizations seeking to provide assistance to Iraqi people who are living under attack.

Stop the ongoing war on Iraq.

And an end to the occupation of all nations.

YAMAZAKI Hisataka

Director
Depleted Uranium Center/Japan


2004年4月16日
合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ殿
駐日特命全権大使ハワード・H・ベイカー殿


イラクでの戦闘を止めてください
市民を殺さないでください

 報道やイラク支援を行っているNGOの報告によれば、4月4日に始まった攻撃により、ファルージャだけで700人以上のイラク人が殺され、さらに何百人もの負傷者で溢れています。
 アダーミヤ、スーラ、ヤモク、ファルージャの市街とその近郊、、ラマディ、バスラ、ナシリーヤ、カルバラ、アマラ、クート、クファ、ナジャフ、ディワニヤ、バラドおよびバグダッドでは特にサドル地区で戦闘が続いています。
 住宅、病院、モスクのみならず救急車が怪我人を搬送中にも占領軍兵士や戦車によって爆破され、銃撃されています。

 ファルージャとアダーミヤは、民間区域を包囲し長期間抑留下におくことを禁止するジュネーブ協定も違反して、現在占領軍によって包囲攻撃の下にあります。病院も十分な医療支援、不可欠な医薬品や設備、あるいは輸血用血液供給の手段も奪われています。ファルージャでは包囲されているために、医師は自分の家で野戦病院を開設するしかない状況におかれています。献血者が入ることさえ許可されていません。従って、バグダッドとファルージャではモスクが怪我人のために血液を集めている状態です。水と電気がこれまでの数日の間断絶されたままです。

 サドルシティでは、米軍ヘリコプターが住宅地域をロケット弾で攻撃し、家を破壊しています。外出禁止令が公式には出されていないなかで、米国軍兵士は暗くなってから街路を動いている車輌を発見すると戦車砲で攻撃をしています。火曜日の夜だけで、少なくとも6人の人々がこのようにして殺されました。米軍はすべての警察署とサドル市役所を占領し、包囲し続けているのです。

 このような攻撃がこれまでの1週間にわたって急激に拡大したのですが、それは決して占領されているイラクで新しい現象ではありません。文民への無差別殺戮、人々への安全保障義務の提供や電気もまともな医療のための社会基盤整備も拒絶している現実は、占領当局がイラクにもたらした「自由」を特徴づけるものです。

 我々は各国の政府、市民と反戦および反占領の運動に対して団結の具体的な表明として、この恐怖の米国主導の戦争に対し、そしてイラクの人々を支援するために、この身の毛がよだつ事実を直視することを求めます。

米軍の攻撃によって、イラクの人々が重大な被害をこうむったことから、イラクのレジスタンス勢力は人質を「人間の盾」として使ったと思われます。 そのために、多数の人々、日本人を含む「捕虜」は抑留されており、安全が脅やかされ、そして殺されています。

日本人の5名のうち3名が解放されました。 もしファルージャの平和が復活させられるなら、残っている人々の解放が期待できることは明らかです。

米軍による攻撃が無くなることが「捕虜の解放」への唯一の道です。

我々は次のように米国に要求します。

大虐殺を直ちに止めろ

イラク各地の町や周辺地域の包囲攻撃を直ちに止めろ

攻撃下に住んでいるイラクの人々への救援を行おうと必死の努力を続けている人道支援、医療援助機構の通行を認めろ

イラクに対する戦争を止めろ

そしてすべての国による軍事占領を直ちに止めろ

劣化ウラン研究会 代表 山崎久隆


-----Original Message-----
From: owner-aml@jca.apc.org [mailto:owner-aml@jca.apc.org] On Behalf Of Ken Takada
Sent: Saturday, April 17, 2004 10:46 AM
To: kenpou@vc-net.ne.jp
Subject: [aml 39046] 4・18へご参加を

高田健@WPN実行委員です。
既報ですが明日になりましたので再度の結集のお願いです。複数のMLに送信しています。重複お許しください。転送歓迎です。

4月18日(日) 主催:WORLD PEACE NOW

2人を救おう!米軍はファルージャから、イラクから手をひけ!
自衛隊はイラクから撤退を!小泉内閣は総辞職を!
4・18ピースラリー&パレード

時間:14:00〜14:30 集会   14:45〜パレード
場所:宮下公園
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高田健 許すな!憲法改悪・市民連絡会
TEL03−3221−4668 FAX03−3221−2558
東京都千代田区三崎町2−21ー6ー302
kenpou@vc-net.ne.jp
http://www4.vc-net.ne.jp/~kenpou/



大阪の(政治的)フォークシンガー岡本民さんの掲示板に民さん本人の書き込み。腹の立つ言葉は、このように見事に切り返したいもんだ。。知恵をしぼらなきゃ! 

>日本人3人開放から1夜明けて日本中で「自己責任」が大流行語です。
>「遊泳禁止の札が立っているのに泳ぎに行ったようなものだ」と元文相の
>島村宜伸というやつが例えて批判しておりますが、それはちょっと違うぞ。
>「遊泳禁止の札が立っているところで溺れてる人がいて、それを泳いで助けに
>行ったようなものだ」が正しい。


海外ではとうてい流れないニュースでしょうが、朝日より:
16日朝の与党対策本部では、公明党の冬柴鉄三幹事長が「損害賠償請求をするかどうかは別として、政府は事件への対応にかかった費用を国民に明らかにすべきだ」と発言。自民党の役員連絡会では額賀福志郎政調会長が「渡航禁止の法制化も含めた検討をすべきだ」と主張した。会合後に記者会見した安倍幹事長は「山の遭難では救助費用は遭難者・家族に請求することもあるとの意見もあった」と指摘した。
http://www.asahi.com/politics/update/0416/007.html

これに対し、巨大掲示板・阿修羅への書き込み
>あろうことか、日本の政府の方達は(普段は莫大な無駄遣いをしているくせ
>に)その費用の事を(卑しくも)云々してますが、私は税金をこのような尊
>い目的で使われる事を喜んでいます。それに多くのイラクの人達に「こう言
>う日本人がいるのだ」と知ってもらえた事を考えれば、言い方は下品ですが
>その「費用対効果」は自衛隊の比ではありません。

米兵・自衛官人権ホットラインの小西誠です。
下記のアピールを転載します。

Stop The Occupation ! Save Their Lives !

 14日の夜遅く、私たちはあらたな邦人2名拘束の報道に接しました。そして、そのなかに「ワタナベ」の文字を見て息をのみました。彼、渡辺修孝さんは私たちの親しい友人だからです。
 私たちは「パレスティナに献花を!」の友人、仲間です。私たちは2001年8月から毎月、イスラエルによるパレスティナ占領に抗議し、イスラエル大使館前での行動を彼と続けてきました。
 2月末の抗議行動の後で、私たちはイラクへ旅立つ彼とともにささやかな送別会をしました。その夜、けっして雄弁ではない、しかし落ち着いた、彼のイラク行にかけた思いを聞きました。私たちは幾度となく、自衛隊派兵に抵抗するデモでも行動をともにしました。しかし、なぜイラクへ行くのか、彼が自分の考えをあらためて話したのはそのときが最初でした。
 この非道な戦争を一刻も早く止めるため、何ができるかを考えた末、彼はイラクへ行くことを決めたのです。アメリカ政府に「テロリスト」の巣窟であるかのように喧伝されているイラクの人びとと同じ場所に身をおき、自衛隊の動向を自分の眼でたしかめること。そしてそれを日本の人びとへ伝えることが、彼のやむにやまれぬ、たった一人の信念のための行動でした。
 このイラク行は、彼にとって非常に深い動機にもとづくものでした。その夜、彼はかつて自分が自衛官であったことを私たちにはじめて語りました。だからこそ、自衛官に人を殺したり、殺されたりして欲しくないのだ、とも。
 その渡辺さんといっしょに拘束された安田純平さんもまた、自分の信念のために、イラクにとどまり取材を続けていた人です。戦時下のイラクで、危機にさらされているイラクの人びとの姿と声を、同じ地面に立ち、等身大の視線で日本に伝え続けてきたジャーナリストとして、彼の存在は知られています。彼は、自分自身の視点でイラクを報道するため、それまで勤めていた新聞社を辞め、今回はフリーのジャーナリストとしてイラクに向かいました。
 いま、私たちは、2人の無事をひたすらいのりながら、夜も眠れぬまま、テレビやインターネットを頻繁にチェックし、友人たちと連絡をとりあっている状況です。2人を拘束したグループの名前もわからず、声明も出されていません。

 御承知のように、昨晩、3人の日本人の人質が解放され、私たちは心から喜びました。解放のために尽力したイラクの方々に深く感謝しています。一方、日本政府は「毅然としてテロに屈しなかったからだ」と、見当違いな自画自賛をしました。私たちはそうは思いません。彼ら3人は、ストリートチルドレンと接し、劣化ウラン弾の問題を追及することなどを通じて、イラクの人びととともに生きる道を直接切り開こうとしてきた。その事実が、イラク社会に届いたからこそ彼らは解放されたのだと思っています。
 3人が解放されたいまも、私たちは、アメリカ軍がファルージャ包囲をとくこと。そして自衛隊を即時撤兵させることを要求して、行動に参加し続けています。人道支援をかたった占領支援をやめさせるべく、首相官邸前につめかけ、全国のデモで怒りの声をあげているのです。そもそも、私たちには、アメリカ政府による、人種差別に基づく非道な無差別殺戮に共感する理由などどこにもないのです。
 イラクの友人たちに訴えます。
 私たちは、渡辺さん、安田さんがイラクで拘束され、行方不明となっていることに、深い、言葉では言い表せないほどの悲しみをおぼえています。
 なぜなら、2人は、包囲され、掃討の対象として、いわば占領軍の「人質」となっているイラクの人びとの命を、自分の命とわかちがたいものだと感じていた人たちだからです。だからこそ彼らはイラクに向かい、そこにとどまったのです。
 私たちの友人、渡辺さん、安田さんはあなたたちと仲間であろうとした人たちです。
 彼らの早期解放を、私たちは心から望みます。
友人一同
2004年4月16日 

拘束されていると見られる安田純平さん、渡辺修孝(のぶたか)のお二人に関して、下記の加藤哲郎さんのページで簡略にまとめて紹介されていましたので、そのまま転送しておきます。
http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml

3人と同じように、イラク民衆の仲間だったんですね。

---------- 引用
 拘束されたという安田純平さん、渡辺修孝(のぶたか)さんの安否が心配です。
安田さんは、民衆の目線でイラクの「人間の楯」を報道してきたジャーナリスト、私の職場である一橋大学社会学部の卒業生で、昨年12月の西日本新聞では、「自衛隊派遣はサマワのような安全な地域には不必要だ。
逆に自衛隊が行くことで、攻撃の標的になり、平和を乱しかねない。
 これまで起きている自爆テロや軍に対する攻撃には、国際的な影響を計算した政治的意図が感じられるが、日本の自衛隊を襲えばその政治的効果は絶大だ。米兵さえ殺害される中、自衛隊員も派遣されれば殺害される可能性が極めて高い」と述べていました。
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/iraq/kiji/ren_tou/01.html

渡辺さんは、元自衛官でありながら、昨年6月に発足した人権団体「米兵・自衛官人権ホットライン」連絡センターの「憲法に禁じる米占領軍の支援のためのイラクへの自衛隊派兵に反対し、この派兵に人間の良心において反対し、その出動命令を拒否し、行動することを自衛官と家族の呼びかけ、自衛官と家族の人権・生命・生活の問題に取り組む」活動に賛同し、参加してきた青年です。イラク現地からのレポートを寄せていました。
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/page019.html#label9

3人と同じように、イラク民衆の仲間であることが認められ、早期に解放されればいいのですが。 

-----Original Message-----
From: minami hisashi [mailto:liangr@sb.netlaputa.com]
Sent: Wednesday, April 14, 2004 10:39 PM
To: TUP-Bulletin@yahoogroups.jp
Subject: [TUP-Bulletin] [TUP速報]286号 一時停戦中のファルージャより 04年4月14日


***************


 人質の3人が無事に帰って来ることを、誰もが祈っていると思います。そのファルージャのいまのようすを伝えるレポートがあったので訳してみました。
                     (パンタ笛吹/TUP)

・・・・・・・・・・・・・・
一時停戦中のファルージャより
・・・・・・・・・・・・・・

              ラウル・マハジャン
              4月12日 コモン・ドリーム掲載

 私たちは一時停戦中のファルージャに行った。そこで私たちが見たことをここでレポートしよう。
 ファルージャではいま、治療を行える病院が四軒しかない。そのうちの一軒は、自動車の修理工場を臨時に使っているありさまだ。この町への攻撃が始まったとき、米軍はまず発電所を爆撃したので町中が停電だ。病院では、自家発電でなんとかしのいでいる。
 
 私たちが行った病院は、まさに死にものぐるいの様相をていしていた。医者たちはほとんど眠らずに、昼夜をてっして負傷者の治療にあたっていた。 英語を流ちょうに話す病院の部長、アル・ナザルは、米軍によるファルージャの包囲が始まってからの恐怖のできごとをこう語った。

「女性や子供たちがたくさん撃たれたんです。また米軍の狙撃手は、負傷者を運んでいる救急車に向かっても弾をあびせたのです。わたしは47歳のいまになるまで馬鹿でした。これまで米欧の文明を信じていたんですからね」

 救急車までが射撃されたなんて、ここに来るまで私は信じていなかった。しかし病院で、フロントガラスに弾痕がついている救急車をこの目で見た。それは運転手の胸を狙って正確に発射された弾痕だった。米軍の狙撃手は、敵兵の胸を的確に射撃するように訓練されているという。
 ファルージャの町中が停電で真っ暗な中、この救急車は赤と青のライトを点滅させ、サイレンを鳴らしながら走っていたので、抵抗勢力と間違えられることはありえない。だから、意図的に狙撃されたとしか考えられない。

 一時停戦中なので、米軍は重火器を使っての爆撃はひかえている。そのかわり狙撃手を使っての攻撃がいまも続いている。私たちがその小さな病院にいた四時間のあいだに、十数人の負傷者が運ばれてきた。
 その中に十八歳の若い女性がいた。彼女は頭を撃たれ、口から泡を吹きながら発作に襲われていた。医者は、彼女の命は今夜いっぱいは持たないだろうと言った。
 
 同じように死にかかって運ばれてきたのは、幼い少年だった。彼の内臓は大量に出血していた。また、上半身のほとんどが焼けただれたまま運び込まれた男性も見た。彼の太ももはギザギザにちぎれており、これはクラスター爆弾にやられたのではないかと思われた。
 病院の中は、「アラー・アクバル!」(神は偉大なり)と泣き叫ぶ人々であふれ、錯乱状態だった。そして人々の怒りはすべて、この地獄をもたらしたアメリカ人に向けられていた。
 
 ブッシュ政権は、ファルージャで抵抗しているムジャヒディン(聖なる戦士)は、一部の過激派で、多数の市民から孤立していると断言している。これは笑止千万で、これほど真実から離れた言葉はないだろう。 もちろん、女子供や老人は、ムジャヒディンには加わらないが、地域の住民は全力でムジャヒディンをサポートしているのが現実だ。私が会ったムジャヒディンのひとりがイラク警察の防弾服を着ていたので尋ねたところ、実際に彼はイラク警察の一員だった。

 負傷して運び込まれた青年アリに、「君はムジャヒディンなのか?」と聞くと彼は、「今日まではそうじゃなかったけど、でもこれからは・・・」と微笑みながら親指でグーサインを出した。こんな仕打ちのあとでは、彼もカラシニコフ銃を手に取るのだろう。

 病院の部長、アル・ナザルは、「もしサダムがファルージャ市民に働けと命令したら、われわれは3日間の連休をとりたがるでしょう。ファルージャの住民はサダムの信望者などではありません。それどころかサダムに抵抗しつづけたんです。なのにアメリカ人はわれわれをサダムの残党なんて、まだ呼んでいるんです」と語った。
 
 また、通訳のアル・アロウビーは、「ファルージャの人々は、素朴でシンプルな人間なんです」と私に言った。これらの人々のほとんどは信仰心の篤い農民なのである。だから、ファルージャの人々の好意的な接待を受けることは、いたって簡単なはずだったのだ。なのに米軍は、無惨な挑発行為で彼らの善意を無茶苦茶にしてしまった。

 いまとなってはファルージャは、残忍な集団処罰の処刑場になってしまった。すでに六百人以上の市民が殺されたが、そのうちの二百人が女性で、百人以上が子供たちだったと見積もられている。男性の死者の多くもまた、非戦闘員である一般市民だった。

 ベトナム戦争のとき、米特殊部隊の大佐が、「この町を救うために、まずこの町を破壊しなくてはいけない」と言った。いまのイラクでも、米兵は同じことを言うのだろう。ファルージャは破壊されつくさないかぎり、テロリストたちから救うことができないのだと・・・。

                (抄訳・パンタ笛吹/TUPチーム) 

http://www.commondreams.org/views04/0412-01.htm

-----Original Message-----
From: TERAO Terumi [mailto:teraoter@mint.ocn.ne.jp]
Sent: Friday, April 16, 2004 7:27 PM
To: undisclosed-recipients:
Subject: [renko-ml][02784] [Fwd: [TUP-Bulletin] [TUP速報]287号 米軍はファルージャ市民を虐殺している 04年4月15日]

 寺尾@多治見です。

 今井さん、郡山さん、高遠さん、無事解放されて、本当によかったですね。

 よく考えてみると、アメリカはイラクの人びとを人質に取り、ファルージャでは600人も殺害しているのです、子どもや女性、非戦闘員までも!!

 政府はイラクは危険だから行くな、と言います。しかし、世界のジャーナリストの監視と発信がなくなったら、アメリカによる殺戮は益ます凄惨の度を加えるでしょう。

 私たちには、アメリカにこんなことをやめさせ、自衛隊を撤退させる責任があります。

 多くの方がたに、事実を知って欲しいので、いつもは [TUP速報] を送らないMLにも、送りました。是非、広めて下さい。
 [TUP速報] は、どなたでも無料で配信を受けることができます。申し込み方法は、一番最後にありますので、ご覧下さい。

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-------- Original Message --------
Subject: [TUP-Bulletin] [TUP速報]287号 米軍はファルージャ市民を虐殺している 04年4月15日
Date: Thu, 15 Apr 2004 12:51:57 +0900
From: minami hisashi <liangr@sb.netlaputa.com>
Reply-To: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp
To: TUP-Bulletin@yahoogroups.jp
References: <407DAB42.AFBF8125@csd.net>

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 前回のTUP速報で、「一時停戦中のファルージャより」を流しました。ファルージャの大量虐殺は、ベトナム戦争のソンミ村の大虐殺に例えられるほど、世界中に衝撃を投げかけています。
 ここでは、別の二人の記者からの現地レポートを訳出しました。

                     (パンタ笛吹/TUP)

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米軍はファルージャ市民を虐殺している
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              ダール・ジャマイル
              4月13日 アンチ・ウォー掲載

 ファルージャではここ数日間、市全体が米軍により包囲され、水も電気もないまま、一般市民が「集団処罰」を受けているという。なのにマスコミはその惨状をほとんど報道してはいない。
 実際、ファルージャ市内で取材している記者は、たった二人しかいないのだ。私は現場で起こっているだろう残虐行為をこの目で見て世界中に報らせるめ、ファルージャに行くことにした。

 バグダッドの友人たちの助けもあり、私たち世界各国から集まった小さなグループは、医薬品などの人道支援物資を大型バスに積んでファルージャに向かった。いつまた始まるか分からない次の虐殺の前に、負傷者たちをバグダッドの病院に連れ帰ることも、このバスの目的のひとつだった。

 いまとなっては、バグダッドを離れるだけで危険きわまりない。米軍はヨルダンまでの道路を封鎖している。ハイウェーでは爆破されたタンクローリーが道路わきでくすぶっていた。また、抵抗勢力の攻撃を受けたばかりなのか、まだ黒煙をあげている米軍の巨大なMー1戦車の横も通り過ぎた。
 途中、道路わきの小さな家から子供が飛び出し、バスに向かって、「ぼくらは死ぬまでムジャヒディン(聖なる戦士)なんだぞ!」と叫んだ。

 最初の米軍検問所では、米兵たちはすでに30時間ぶっつづけでそこにいるとぼやいていた。兵士たちから車内検査をされたあと、バスはファルージャに向かった。そこでも道路わきに、破壊され放置された武装軍用車があった。
 ちょうど近隣の村人が、その軍用車からたくさんの箱を略奪し、運んでいるところだった。路上には他に車が走っている様子はなく、それはまさに殺伐とした風景だった。

 いったんハイウェーの検問所から離れると、もうそこには米軍の姿はまったく見えなかった。私たちは、ムジャヒディンが米軍から奪還した領域にいるのだ。
 バスが農道を通過する間、イラク人とすれ違うたびに彼らは、「ファルージャに行くのか? 神の祝福があらんことを!」と叫びかけてきた。すべてのイラク人が私たちのバスに向かって手を振ったりピースサインを出したりした。

 町に近づくにつれ、道路わきの子供たちがパンや水を、無料で人々に渡しているのを見た。子供たちは平たいパンのかたまりを、バスの中の私たちにも気前よく投げてよこした。
 これらイラク人たちの隣人愛というか親しく接待する気持ちは、信じられないほどだった。彼らはみんな私たちを歓迎してくれているようだった。

 ファルージャに到着するなり、市内から巨大な爆煙がのぼるのを見た。米軍が大きな爆弾を投下したのだ。「一時停戦」なんて、あったものではない。
 ファルージャ市内は、ムジャヒディン戦士たちがそれぞれの街角で待機している以外は、ほとんどもぬけのからだった。ここは、戦闘中の街なのだ。
 私たちのバスは、イタリアのNGOから託された医薬品を届けるために、
町中の小さな医院に向かった。
 
 街でいちばん大きな病院は、そこに出入りしようとする人々を米兵が狙撃するので使えないし、もう一つの病院は米軍がすでに爆撃したので使用不能だ。いまファルージャで機能しているのは、二つの小さな医院だけだった。それはこの医院と、もうひとつは車の修理工場内に設置した臨時医療所だ。

 私がその小汚い医院にいる間に、米兵に撃たれた女性や子供たちがひっきりなしに運び込まれた。ひとりの女性は首を撃たれ、息をするたびに妙な音をたて、苦しそうにもがいていた。
 同じく首を撃たれた小さな子供は、医者が必死で命を救おうとする間も、うつろな目を空に向けて、口から何かを吐き続けた。30分たったころ、医者は二人の命をあきらめざるをえなかった。
 外では狙撃の音が断続的に続いていた。米軍の侵略行為で傷ついた犠牲者が次々に運ばれたが、そのほとんどが女性や子供たちだった。

 夕方、モスクのスピーカーから「ムジャヒディンは米軍の軍用車隊のひとつを壊滅させた」との放送があった。すると町中から歓声があがり、お祝いの銃声が道々にとどろいた。
 そしてモスクから祈りの詠唱がひびきわたると、この町の人々の決意と自信がひしひしと伝わってきた。

 11歳の小さな少年は、自分の背丈ほどもあるカラシニコフ銃を手に持ち医院のまわりを警護していた。彼は銃撃戦になるのを恐れてはいなかった。米兵はこの11歳の少年と戦うことをどう感じているのだろう? とふと思った。
 次の日も、ファルージャを去るときも、私はいくつかの少年のグループがムジャヒディンとして戦っているのを見た。

 医薬品を医院におろしたあと、私は3人の友人といっしょに、まだ動いている救急車で、路上の負傷者を乗せて連れもどることにした。その救急車のフロントガラスには、すでに三つの弾痕があった。米軍狙撃兵が救急車のイラク人運転手の頭を撃ったのだ。
 外では爆撃が散発的に爆発し、銃撃の音がしばしば聞こえるなか、今度は私たち外国人が救急車に乗っていれば、米兵も狙撃しないだろう。そうすれば、路上で苦しんでいるイラク人負傷者を助けられると思ったのだ。
 
 夜になると、私たちは地元民の家に泊まった。そこの家主は、自分がここ数日間に撮影したビデオを見せてくれた。次々に出てくる、血まみれになって殺されたファルージャ市民たちの映像・・・中でもひどかったのは、お乳を吸っていた赤ちゃんが、母親の胸から引き剥がされ、海兵隊員によって、無惨に殺されてしまった姿だった。。

 私がファルージャにいる間中、ひっきりなしに聞こえてきたのが米軍が放った遠隔制御無人戦闘機のブーンブーンという音だった。夜、私たちがからっぽの街路を宿泊所まで歩いていくときも、無人戦闘機は私たちの上空を飛びながら、いくつかの照明弾を発射した。
 私たちは走って近くの壁に身を隠した。クラスター爆弾を落とされるのではないかと恐れたのだ。
 地元民の話では、今夕、医院に最後に運びこまれた二人の犠牲者は、クラスター爆弾でやられたそうだ。二人の体は引きちぎられ、恐ろしいくらいに焦げていた。

 翌朝、友人の女性は、また救急車に乗って、米軍に狙撃され傷ついた老人を医院まで運び込んだ。この老人は自分の家の前で撃たれて倒れたのだが、その妻と子供は、さらなる狙撃を恐れて外に出られないので、家の中から、外で苦しんでいる老人に向かって泣き叫んでいたという。
 病院に着いたときには、老人の体はすでに硬直していて、その傷口にハエがたかっていた。

 状況はひどくなるばかりだ。米兵からは「掃討作戦」が始まるので待避せよとの警告も受けた。私たちはバスに乗せられるだけのイラク人負傷者を乗せてバグダッドに向かうことにした。
 帰りの路上では、もっと多くの米軍用車が「自由の戦士」たちに撃破されて、黒煙をあげていた。
 
 私がこのレポートで伝えられることは、ファルージャではマスコミが伝えているような「停戦」など履行されていないということだ。イラク人の女性や子供が米狙撃兵によって、撃たれ続けているのだ。
 ファルージャではすでに六百人が、アメリカの侵略により殺された。住民は二つのサッカー競技場を集団墓地にして、次々と死体を葬っている。
 
 そしていま、米軍は最大スケールの侵攻を再開しようと準備している。四人の米国人警護員(実際は傭兵であり、住民に憎まれている非公式の戦闘員)が殺されたので、その犯人を捕まえるためにという口実で、これらすべての惨劇が起きているのである。
               
                 (抄訳・パンタ笛吹/TUPチーム) 

http://www.antiwar.com/orig/jamail.php?articleid=2303
(訳者注・上記のURLで、記事にそった写真も見られます)


・・・・・・・・・・
ファルージャ大虐殺
・・・・・・・・・・

             イーワ・ジェシウィック
             4月11日 オキュペーション・ウォチ掲載

 米軍はファルージャで、クラスター爆弾や大砲を使って、罪もない女性や
子供たちをすでに数百人殺した、と現地の目撃者は告発している。その残虐
さは、イスラエル軍によるジェニンの難民キャンプでの大量虐殺よりもひど
いと描写する人々もいる。
 筆者はこの3日間、ファルージャから負傷者をバグダッドに運び出した友
人たちと電話で話した。ここに彼ら3人の証言を書きつづることにする。

*イタリア女性、ポーラ・ガスピローリの証言
 
 ファルージャでは大量虐殺が行われています。すでに470人が殺され、
1700人以上が負傷しています。停戦など、実際には履行されてはいませ
ん。市民の中で、女性や子供たちの多くは街を逃げ出そうとしています。
 バグダッドへと向かう橋も、米軍により破壊されました。米軍は救急車に
まで発砲するので、路上の負傷者を病院に運ぶことさえできません。
 私はもっとイラクにいたいのですが、危なくてこれ以上ここには居られま
せん。すでに外国人が27人も人質にされています。イタリア人の私も誘拐
の目標になっているんです。私は飛行機でアンマンに飛びます。

*今日、そしてこの数日間、ファルージャにいた友人男性の証言

 私たちはこの目で見たんです。ファルージャから逃れた何千人という人々
が、13キロメートルにものぼる車列を作ってバグダッドを目指したのです
が、砂漠で立ち往生しているんです。そして米軍は、その難民たちに向かっ
て爆撃しているんです。 米兵はイラク人家族たちを攻撃しているんです!
子供や老人や女性たちが、砂漠で米軍に痛めつけられているんです。

 ファルージャ市内では、米軍はB52爆撃機を使って、爆撃したんです。
彼らは病院も爆破しました。別の病院に傷ついた子供がいたのですが、その
子の家族25人が全員、爆撃で殺されたんです。
 米軍は空からクラスター爆弾を落としています。クラスター爆弾は地上で
3ー4メートルジャンプするんです。街の路上では殺されたイラク人がころ
がっています。米軍は「停戦する」と言いながら、また空から攻撃を仕掛け
てきたんです。

 これは大量虐殺です。どうか助けてください。世界中の人々に、大使館に
抗議するように頼んでください。私たちには外国人が必要なんです。外国人
ならここで何かできます。
 私たちはこの3−4日間、ほとんど眠っていません。明日は外国人たちで
米軍の検問所に抗議に行きます。

*イギリス人ジャーナリスト、レイ・ゴードンの証言

 ここはもう狂気のさたです。私は自分の命がどうなるかも分かりません。
外国人は徐々に殺されて行くでしょう。ファルージャのイラク人たちは、ど
んどんと絶望の崖っぷちに立たされています。
 彼らの母親や父親や家や犬や猫や・・・すべてが爆撃されたら、イラク人
たちは外国人を襲いはじめるでしょう。

                (抄訳・パンタ笛吹/TUPチーム) 

http://www.occupationwatch.org/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TUP速報
萩谷 良 hagitani ryo
電子メール: TUP-Bulletin-owner@egroups.co.jp
TUP速報の申し込みは: http://www.egroups.co.jp/group/TUP-Bulletin
*読者の方からのお問い合わせもたいへん多くなりました。ありがたいことで
すが、ご返事をさしあげられない場合もあります。その場合は、どうか、ご容
赦ください。




-----Original Message-----
From: minami hisashi [mailto:liangr@sb.netlaputa.com]
Sent: Sunday, April 18, 2004 4:27 AM
To: TUP-Bulletin@yahoogroups.jp
Subject: [TUP-Bulletin] TUP速報288号 TUP論説】3人は解放後、ファルージャ訪問の正式招待を受けていた。04年4月18日


【TUP論説】3人は解放後、ファルージャ訪問の正式招待を受けていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 あらためて、TUPメンバーでもある今井紀明さんを含め、5人の誘拐被害者
全員の解放を喜びたいと思います。すべての関係者・支援者に感謝いたします。

 3人の解放後、本来なら喜びの素顔や第一声などを“自前”で(つまりアルジ

ジーラ映像の繰り返しでなく)伝えるべき国内メディアが独自取材停止状態にな
り、3人はまるで日本政府に拉致されたかのようです。反面、保護の労をとって
くれたイスラム聖職者協会の解放時のコメントが、日本にははっきり伝わってい
ません。以下は、ヨルダンの通信社ペトラとイラクテレビの契約記者であるシリ
ア人のカルドゥーン・アザーリ氏が、アルジャジーラ放送から直接聞き取って英
訳したもので、複数の現地関係者も内容を確認しています。

「イスラム聖職者協会のスポークスマンは次のように語った。
――犯人グループは同協会による人質解放の呼びかけを受け入れたが、そこに
“仲介や交渉”はなかった。
――解放はもっと早く実現する予定だったが、他の人びとが“人質に危害を加え
るおそれ”があったために遅れた。
――人質は日本政府機での帰国を断わった。
――イスラム聖職者協会は解放された3人に、あらためてファルージャを訪れ、
彼ら自身の目で“アメリカによる組織的破壊の継続”を確かめるよう招待した。


 郡山さんの「とどまりたい」という発言には、このような背景と文脈がありま
した。また、高遠さんの「(子どもたちへの支援を)続けたい」という発言は、
「これからも」という一般的な意味であって、本気でNGO的な活動に取り組む
人なら当然でしょう。米軍攻撃下のファルージャで人道支援中に人質となり、無
事に解放されたのち、いまもイラクにとどまって支援活動を続ける英国女性ジョ

・ワイルディングさんを、英国が官民挙げて非難することなどありえません。
http://www.opendemocracy.net/debates/article-2-95-1843.jsp

 小泉民営化の元祖ともいえる英国のサッチャー首相は1982年、パリ・ダカ

ル・ラリー参戦中の息子が行方不明になったとき、英軍を動員して捜索させ6日
後に救出しましたが、野党でさえ費用弁済を求めたりしませんでした。政府の国
民に対する援護義務とは無条件のものであり、法的拘束力のない退避勧告を盾に

なんの法的根拠もない「救出費用自己負担」論などを公僕が口にすることは、き
わめて無責任かつ不見識だと思います。

 小泉政権ではなく日本の民衆への友好を表明しつつ、5人を無事解放してくれ
たイラクの人びとの信義に応えるためにも、私たちは引き続き不当な戦争、不当
な占領、不当な自衛隊派遣を問う、思考の材料を提供していくつもりです。

                      4月18日  星川 淳/TUP

【参考】
*アルジャジーラ英文サイトの関連記事。放送した内容を抜粋してあるようです

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/E5C00417-AE4D-470B-B7CD-F3A73945B3B6

*イラク便り〜頑張れ日本のNGO!〜
 平成15年5月11日(日)在英国大使館 奥参事官
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/staff/iraq/20030511.html