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Letter to Stefano, my husband
Posted on 07 July 2004 by ICBUW
私の夫、ステファノへの手紙
イタリア 2004年6月26日 

振津かつみさん投稿
NODUヒロシマ・プロジェクトMLより


Letter to Stefano, my husband
Posted on 07 July 2004 by ICBUW

私の夫、ステファノへの手紙

イタリア 2004年6月26日 

ついにやったわ。あなたがずっと望んでいた目標を、誠実で献身的な友人たちの助けで達成することができたのよ。あなたの犠牲の死が、やっと、同じ苦しみの中にある全ての兵士を救う力になれるんだわ。

灯台の明かりが進むべき道を照らしてくれることを、病気に苦しむ兵士達はどんなに望んでいたことか。でも、これで彼らもずっと希望をもつことができるでしょう。正当な認定を受けるために、あなたの前例に習うことができるのだから。

息子たちのことを誇りに思っていいわよ。あなたがいなくなり、残された私達の心の中には、まるでぽっかりと穴が空いてしまったようで、あの子たちは何も言わないけどずっと辛い思いをしています。でも、この長い闘いの間、いつも私に寄り添って私を支えてくれているの。あなたの人生は短かったけれど、あなたは息子たちにしっかりと伝えてくれたわ?人生の基本的なルールと価値、それに、あなたが身をもって示した誠実さや義務への深い敬意、何の見返りも求めることなく与えることを。

あなたを私達のもとへ取り戻すことは決してできないけど、道徳的な償いがなされるこによって、確かに、大きく報われます。あなたの名前は、あなたがあれほど誇りに思っていた軍服や三色のコートをまとっている若者全ての記憶から決して消えることはないでしょう。

正義のために闘い、努力することはあなたの信念だったわね、ステファノ。あなたのおかげで、あなたが私に授けてくれた意志の力のおかげで、私はついに成し遂げることができたのよ。

さようなら(チャオ) ステファノ
あなたの妻 パオラ