The Balkan Syndrome: Another Italian Soldier Died
Posted on 17 July 2004 by ICBUW
<湾岸戦争症候群:イタリア兵がもうひとり亡くなった>
7月13日、バルカン戦争に従軍したイタリアの退役兵士が癌で亡くなった。イタリアの国営テレビステーションRAIによると、ルカ・セペ(Luca Sepe)はバルカンでの爆撃に使用された「劣化ウランの27番めのイタリアでの犠牲者」となった。
27歳で亡くなったセペ氏は、バルカンで何年も軍務に就いた後、2001年にホジキン・リンパ腫が発症した。
彼は数カ月前、今年の初めにイラクのナシリアでの爆撃で亡くなったイタリア軍兵士の葬儀に出席した折に、国営テレビステーションRAIのインタビューを受けていたこともあり、イタリアではよく知られた人物であった。
インタビューの中でセペ氏は、国防省が彼に対し、何の支援もせずに放置してきことを批難した。彼は1999年にコソボへ派兵された第一陣のメンバーであった。NATOが劣化ウラン弾による度重なる空爆を行った地域に派遣されたにもかかわらず、劣化ウランについては何の情報も与えたれてはいなかった。
派遣後3ヶ月も経った1999年の11月になって、呼吸防護のためにと防塵マスクを支給され、その時に初めて、セペ氏は劣化ウランについて知らされたのである。
バルカンでの軍務の後に癌で亡くなったイタリアの兵士は、ルカ・セペで27人目である。バルカンから戻ったイタリアの帰還兵の中では、現在267名が癌に罹患していると推定されている。RAIのセペ氏のインタビューを参照のこと。さらに写真、ビデオ、記事がRAIのウェブサイトに掲載されている。