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元防衛政務次官 箕輪登さん 
自己責任論に対して、4月27日声明発表


元防衛政務次官 箕輪登さん 4月27日発表

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 政府や一部報道機関は、人質とされた3名に対して、「自己責任」を強調
し、自衛隊派遣の国策を妨害し、政府に要らぬ負担をかけた「非国民」である
かのごとく言っているが、とんでもない話だ。特に、北海道出身の2人につい
て言えば、本当の意味での人道支援を実行しようとした勇気ある素晴らしい若
者たちである。
 高遠菜穂子さんは、彼女の本当のやさしさ、イラクの人々への深い愛情が理
解されたからこそ、犯人たちは解放したのだ。それは、彼女の力であって、政
府の力ではない。政府は解放の障害だった。心ある多くの国民が彼女を支援し
た。それも、彼女が本当にそういう人だったから、犯人に対して説得力を持っ
たのだ。高遠さんは、政府の力に頼ることなく、自分自身の力で帰って来たの
である。
 今井紀明くんは、劣化ウラン弾の被害を知らせ、イラクの人々を支援する活
動をしていたという。私は外科医だから、放射能の危険性をよく知っている。
イラクの国土・国民の存亡にも関わる深刻な問題だ。政府が人道支援を言うな
らば、米軍による劣化ウラン弾使用を直ちに止めさせ、使用の実態や被害を
調査し、人、物、科学などを総動員して援助すべきである。私は、今井くんの
感受性と行動力、それを支えるご両親に心から敬意を表したい。
 2人とも、本当に立派な若者であり、同じ道民として誇りに思う。
 問題は、小泉首相である。自己責任を言うならば、憲法や自衛隊法に違反す
る派兵をして、自国民を人質に取られるようなことをした政治家の責任こそ問
われるべきである。
 国民も、軍隊を国外に出すと結局こうなるということ、自国民の安全や保護
よりも国策遂行=軍隊の活動が優先するということを知ったと思う。
 自衛隊は、一刻も早く撤退すべきである。そして、日本国内から二度と出し
てはならない。

   平成16年4月27日

               み の わ 登  (印)

(署名は、原本では、直筆です)