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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会 イベント紹介http://www.e-hanwa.org


ニューヨーク・タイムズに意見広告を

核兵器廃絶を求めるヒロシマ・ナガサキの声を
      NPT再検討会議に届けよう

「ニューヨーク・タイムズ」意見広告

緊急カンパのお願い!!


「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」から

2005年4月23日


すべての子どもたちのために

「核のない平和」を!


 この5月、ニューヨークの国連本部で、NPT(核不拡散)再検討会議が五年ぶりに開かれます。この会議には、世界各国から何千という政府関係者・平和活動家の人たちが集まると予想されています。

 このNPT再検討会議に向けて、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」では、ブッシュ大統領とアメリカの人々に向けて、核兵器廃絶への真剣な取り組みとともに、枯葉剤や劣化ウラン兵器という「無差別的兵器」による被害を直視することを訴える意見広告を「ニューヨーク・タイムズ」に掲載する準備を進めておきておりましたが、24日(日)から29日(金)の間に掲載される運びとなりました。

 意見広告を通じてヒロシマからアメリカの人々に向けて訴える試みは、最近では、二年前の「NO WAR NO DU!(戦争にNO 劣化ウランにNO!)人文字」意見広告に続いて二度目となります。しかし今回は、ある程度予想はされておりましたが、掲載費用を作るための募金キャンペーンで非常に苦しい状況に置かれています。

 今回の意見広告には、およそ500万円の資金が必要ですが、現時点(4月23日)において、三分の一にも満たない状態にあります。
 心苦しい限りですが、募金へのご協力をお願いしたくメールを出させていただいた次第です。


郵便振替口座名義 「ヒバク60年 NYタイムズ意見広告」 
口座番号 01350-1-83404

募金目標:500万円  個人一口1000円、団体一口5,000円

募金締め切り:第一次=4月末、最終締め切り5月末


二口以上のカンパをしてくださった方の内、ご希望の方には、意見広告のコピー(A3版)をさしあげます。(その旨、郵便振替用紙の通信欄にご記入ください。掲載後一ヶ月ぐらいのうちに郵送するようにいたします。)

また、郵便振替用紙や関連資料をご希望の方は、下記までご連絡ください。
  Tel: 082-502-3850  Email:  info@e-hanwa.org 
  より詳しくは、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」ホームページをご参照ください。
  何卒ご協力をよろしくお願いいたします。      不二    

                     嘉指信雄(かざしのぶお)
                  「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」・意見広告作成チーム
                  (NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表)

「意見広告」の意義について:


 前回の「人文字意見広告」の中心メッセージは、「ホワイトハウスは、劣化ウラン弾の放射性および毒性の影響を否定しているが、これは偽りである」というものでしたが、意見広告が掲載になった324日の翌々日、米国国務省のホームページには、「人文字意見広告」を引き合いに出しつつ、アメリカ政府の従来の見解?つまり、「劣化ウランは安全であり、その危険性をうんぬんするのはプロパガンダにすぎない」という見解?を擁護する記事が現れました。(なお、『劣化ウラン神話検討』と題されたこの記事は、いまだに国務省ホームページにアップされています。)

 一方、アメリカ政府の反応とは対照的に、意見広告掲載後、間もなく、劣化ウラン兵器に警告を発する解説記事と社説が、西海岸の代表的新聞『ロサンゼルス・タイムズ』に、330日、31日と立て続けに出されました。また、ほとんど同時に、私たちの元に、「『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された意見広告はとても良かった。同じものを『ロサンゼルス・タイムズ』にも掲載しませんか」という誘いがメールで届きました。劣化ウラン問題を憂慮する人たちがアメリカにもいて、そうした人たちの気持ちに「人文字意見広告」が働きかけ、また、呼応し合ったと言えます。(より詳しくは、『劣化ウラン弾禁止を求めるヒロシマ・アピール』収録の「ヒロシマ発 ホワイトハウスへの反論」を参照ください。)

 意見広告には多額の費用が必要ですが、ニューヨークのみならず、アメリカ各地、さらには世界各地でも読まれている『ニューヨーク・タイムズ』に出す意見広告は、それに十分見合う意義があると思います。今回の意見広告では、写真は、原爆投下直後、アメリカ軍によって上空から撮影された広島の写真(白線で爆心地から500メートル、1000メートルの地域がマークされたもの)、原爆投下翌日の「グランド・ゼロ」(=爆心地)付近のパノラマ写真、それに、折り鶴を手にした笑顔のイラクの少女たちの写真を用いています。

 意見広告の掲載には、内容・写真に関して「事前審査」を経なければなりません。今回は、『ニューヨーク・タイムズ』への意見広告をすでに数十件扱ってきている東京の広告代理店の担当者も、「審査に通るかどうか、さすがに構えてしまいました」と言っていました。『ニューヨーク・タイムズ』社から、「原爆投下に関連した写真だと難しいかもしれない」との連絡が入っていたとのことでしたが、数日前、「無事、事前審査は通ることができました」との知らせが届きました。

 「残る問題は資金のみ」となり、いま私たちは、とてもとても急いでいます。

 今回の再検討会議のため、日本からは約1000人?その中には、ご高齢のヒバクシャの方々が35名含まれています?がニューヨークに出向くと言われています。私たち、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」からも、18名が派遣団として参加します。51日にはセントラルパークで平和大集会が開かれ、再検討会議は2日から始まりますから、私たちは、できれば、意見広告は4月末日までに掲載したいと思っています。私たちが再検討会議に参加するためニューヨークに滞在できるのは数日にすぎませんので、その間に、意見広告掲載紙やそのコピーを最大限活用し、アメリカの人々、世界からやってくるNGOの人々、各国政府代表団に訴えたいと思うのです。

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「ニューヨーク・タイムズ」意見広告紙面構成(英語文)
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Bomber’s View of Hiroshima

[Circles at 0.3 & 0.6 miles; black line approx. 1.2 miles
 around the Ground Zero]

 [the US Army photo: courtesy of Hiroshima Peace Memorial Museum]

NPT in Grave Crisis:

US Must Keep Its Promise

NPT (Nuclear Non-Proliferation Treaty) came into force in 1970; a review conference is held every 5 years. In 2000, the nuclear powers agreed to an unequivocal undertakingto eliminate their nuclear arsenals, but the US now considers the agreementno longer bindingis developingusable mini-nukeswhile declaring its readiness to launch preemptive nuclear attacks.

Dare to Plan for Abolition:

All Children Deserve

A Nuclear-Free Peace

Giant Peace Rally! May 1, 2-6 PM in Central Park

[March starting at noon from the UN. For information: www.abolitionnow.org]   

              

Iraqi children holding paper-cranes,

symbols of the desire for peace 

[photo by NO DU Hiroshima Project]


Hiroshima and Nagasaki Appeal

to President Bush and the American people

       


The Wars Have Never Ended.

  Look at the Suffering Caused by Indiscriminate Weapons

60 Years after Hiroshima-Nagasaki:

  In a flash the A-bombs killed more than 140.000 people in Hiroshima and 70.000 in Nagasaki; countless more died in agony over the years. The aging hibakusha (radiation victims) still suffer from weakness, spongy bone marrow, and respiratory and other disorders. A hibakusha says: “I’m still in and out of hospital. I’ve always been too sick to live a decent life.”

30 Years after the Vietnam War:

    On March 10, 2005, a Federal Court in New York dismissed the legal action brought by Vietnamese victims of Agent Orange. Meanwhile, in 1984, several chemical companies paid $180million to settle a lawsuit brought by US veterans. Three million people were exposed to Agent Orange, and at least one million suffer serious health problems today. (BBC News, 03/10/05)   

15 Years after the Gulf War:

    From southern Iraq, where large quantities of DU (depleted uranium) munitions were used, come alarming reports about dramatic increases in cancers, leukemia and birth defects, probably related to the radioactive and chemical toxicity of DU. How can “Operation Iraqi Freedom” justify the repeated use of radioactive weapons and permanent contamination?

   Radioactive Contamination Is Globalizing

After over 2000 nuclear tests, as well as decades of uranium mining, nuclear fuel reprocessing, and power-plant accidents, harmful radioactive materials     have been detected all over the world and in various ecosystems; even in samples from deep in the ice at the North Pole.

“Freedom” Is Illusion with MAD (Mutually Assured Destruction)

The world still bristles with 30.000 nuclear warheads, and the US and Russia threaten each other with thousands of weapons ready to fire on warning. We still live in a world where a tiny group of people can quickly destroy all life on Earth. This is NOT ACCEPTABLE!  

              

 

the Day-After at Ground Zero

[Hiroshima, Aug. 7, 1945, photos by Mitsugi Kishida: courtesy of Teppei Kishida]

WE CANNOT LET THIS HAPPEN AGAIN


HANWA=Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition: http//www.e-hanwa.org/

8-23 Kami-Hacchobori, c/o CO-OP Association, Naka-ku, Hiroshima

Email: info@e-hanwa.org/ Tel: +81-82-502-3850


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「ニューヨーク・タイムズ」意見広告紙面構成(日本語訳)    

 20055月:NPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて

写真(1)「爆撃機からのヒロシマの眺め」

[撮影:アメリカ軍/壊滅地域を示す白線が加えられたもの]

1-1]今や、NPTは深刻な危機に直面している。アメリカは、核軍縮への約束を守らなければならない。

NPT(核不拡散条約)は1970年に発効し、再検討会議が5年ごとに開かれている。2000年会議では、核保有国も核軍縮に取り組む「明確な約束」がなされた。しかし最近、米国は、「核軍縮の約束」に「もはや拘束力はない」と見なし、「核による先制攻撃」も辞さないと公言するとともに、「使用可能な小型核兵器」の開発に着手してきている。

1-2]今こそ敢えて、廃絶へのプラン作成に取り組もう!
   すべての子どもたちのため、
  「核のない平和」を創り出さなくてはならない。

写真(2)「“平和の希求”のシンボル、折り鶴を手にしたイラクの子どもたち」
[撮影:NO DU ヒロシマ・プロジェクト]


ヒロシマとナガサキは訴える

ブッシュ大統領とアメリカの人々に


2-1戦争は決して終わっていない。

       無差別的兵器による苦しみを見よ。

ヒロシマ・ナガサキから60年・・・原爆の閃光により、広島では14万人以上、長崎では7万人以上の人々が殺され、その後も、数え切れない人々が苦しみ悶えながら、亡くなっていった。老いつつあるヒバクシャたちは、いまだに、脱力感、骨髄の空洞化、呼吸器系などの障害などに苦しんでいる。あるヒバクシャは、「入退院の繰り返しです。人間らしく生きることも出来ず苦しんでいます」と語る。

ベトナム戦争から30年・・・・・・今年1月、ニューヨークの連邦裁判所はベトナムの枯葉剤被害者が起こした訴えを棄却した。一方、80年代に米国退役軍人が起こした訴訟においては、莫大な補償金が化学製造会社によって与えられている。300万人が枯葉剤に曝され、今日でも、少なくとも100万人が深刻な健康障害に苦しんでいる。

湾岸戦争から15年・・・大量の劣化ウラン兵器が使用された南イラクからは、劣化ウランの放射能と金属毒性がおそらく関係している白血病、ガン、先天性異常などの劇的増加の憂慮すべき報告が届いている。またしても放射能兵器を使った「イラクの自由作戦」など、どうして正当化できようか?

2-2]放射能汚染はグローバル化しつつある。

2000回を越える大気圏内・地下核実験、数十年にわたるウラン採掘、核燃料再処理、原子力発電所事故などにより、放射性物質は、地球上至るところ様々な生態系において、北極の下から取られた氷のサンプルさえからも検出されている。

2-3]“自由”は、MAD=「相互破壊保証」のもとでは幻想である。

いまだに世界は3万の核弾頭で満ちており、アメリカとロシアは、数千の弾頭を警告次第で発射できる状態において威嚇し合っている。私たちは、ほんの少数の人々が地球上の全ての生命を一瞬にして破壊してしまうことのできる世界に生きているのだ。これは受け入れがたいことである!

写真(3)「投下翌日のグランド・ゼロ」

[撮影:岸田貢宜氏:87日の広島のパノラマ写真より]

このようなことは二度と起こしてはならない。


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リーフレット紹介





「ニューヨークタイムズ」意見広告募金

○掲載紙・掲載時期
 ニューヨークタイムズ紙にNPT再検討会議期間中

○募金目標 500万円
 個人1口1,000円、団体1口5,000円
 募金はできるだけ2口以上お願いします。

○郵便口座名・口座番号
 口座名義 ヒバク60年 NYタイムズ意見広告
 口座番号 01350−1−83404

○募金の締め切り
 第1次4月末、最終締め切り5月末

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【リーフレットより抜粋】

広島・長崎への原爆投下から60年の今年5月、ニューヨークの国連本部でNPT再検討会議が開かれます。
 前回2000年の再検討会議では、核兵器の廃絶の「明確な約束」など核軍縮が合意されました。ところが米ブッシュ政権は、「論議すべき課題はない」「2000年の合意に拘束力はない」などとする一方で、使える小型核兵器の開発を推しすすめています。まさに今、NPTは最大のピンチを迎えています。しかし、非同盟国や新アジェンダ連合諸国、そして圧倒的多数の国際世論は「核不拡散のためにも核兵器廃絶は不可欠」としてNPT再検討会議の成功に期待しています。二度とヒバクシャをつくらない、そして核兵器のない世界を実現するため、ニューヨーク・タイムズに意見広告を掲載し、広島・長崎の声を届けます。広告募金に一人でも多くの皆さんのご協力をお願いします。

 NPT(核不拡散条約)とは?
 核兵器の拡散を防止し、核保有国の完全な軍縮をめざす唯一の国際条約で、1970年に発効しました。世界の殆んどの国が加盟しています。5年毎にその不備を補うための再検討会議が国連で行われ、今年2005年で第7回になります。核拡散防止のみを強調し、核軍縮の誠意が見られない核大国の態度を改めさせ、核のない世界を構築するためには、広範な国際世論の喚起が必要です。

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荊尾 遙(広島市出身・津田塾大学在学中)
 今、津波被害の緊急活動のために世界中が協力している。5月に国連で開催されるNPT再検討会議でも軍縮の分野において世界中の緊急協力が必要。Hiroshima・Nagasaki

下平 作江(長崎原爆遺族会)
 原爆は、一瞬にして多くの人間を黒焦げにしました。 家族を亡くし、九死に一生を得たわたしは、髪が抜け下痢で苦しみ、今なお人間らしく生きることも出来ず苦しんでいます。二度と被爆者をつくらないため、一日も早く核兵器を廃絶すべきです。その一歩としてのNPT再検討会議を成功させましょう。

坪井 直(広島県原爆被害者団体協議会)
 訪米二度目の訴えに「核兵器廃絶にむけての明確な約束」が成立した。被爆者は、約束実現に、命ある限り訴え続けます。

草野 史興(長崎出身・筑波大学在学中)
 僕は被爆3世です。世代を超えた悲しみを生み出す核兵器は、この世界に必要ありません。

谷口 稜嘩(長崎原爆被災者協議会)
 爆心から1.6kmの地点で、原爆の数千度の熱線と放射能を背後から浴びせられ、2年余のうつ伏せ状態で死の宣告を受けての闘
病、その後の2年あまりの入院で滅び損ねて生かされました。被爆後60年間入退院と手術の繰り返しの現在です。長崎を最後の被爆地に、私たちを最後の被爆者として核兵器廃絶に全力を尽くしましょう。

金子 一士(広島県原爆被害者団体協議会)
 60年前の原爆投下により広島では老若男女が一瞬にして黒こげになり、骨まで灰になった。核兵器は人類の尊厳を奪い去り、人間を物の次元まで落とす悪魔の兵器。原爆は人類を絶滅させる兵器以外のなにものでもない。二度と使ってはならない、廃絶されなければならない。人類とは共存できない。

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核戦争を体験させられたヒロシマ・ナガサキの先人たちのたたかいを引き継ぎ、被爆60周年を世界の民衆の連帯の輪で、歴史的な人類再生への方向転換の年にしましょう。NPT再検討会議に向けて世界中から、日本中から核兵器廃絶の大きなうねりを創り「明確な約束」を確認させましょう。

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
共同代表:岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
事務所:広島市中区上八丁堀8-23生協連内
TEL082-502-3850
FAX082-502-3860
http://www.e-hanwa.org
E-mail:info@e-hanwa.org
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リーフレットの取り寄せは事務局までどうぞ!