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10・10イラク占領・イラク住民虐殺・劣化ウラン汚染糾弾

イラクで今起きていること
〜高遠菜穂子さんを迎えて〜


日時:10月10日(月) 18:00〜20:30
会場:広島平和記念資料館会議室1  

資料代500円

イラクでは、テロ掃討作戦の名の下に不当なイラク占領を続ける米軍とイラク軍一体による罪なき住民への虐殺無差別爆撃が、日常茶飯事のごとく続けられています。今なお、使い続けられる劣化ウラン弾爆撃は半永久的なイラク国土の汚染と、イラク民衆への取り返しのつかない苦しみをもたらしています。

小泉政権は11月期限切れのテロ特措法による米軍のアフガン攻撃後方支援及び、12月期限切れのイラク特措法によるサマワへの自衛隊派兵の延期を強権的に決定しようとしています。なぜイラクの人々が何の理由も無く踏みにじられなければならないのでしょうか? 今一度、イラクの地で同じ人間の上に何が起こっているのか、耳を傾け何ができるのか考えて見る機会にしたいと思います。

内容

 モハマッド・アリ・アルクレイニ医師紹介

テーマ [イラク戦争:劣化ウラン弾被害の実態ーイラクの医療現場から]

イラク・バスラ教育病院医師
NO DUヒロシマ・プロジェクトと広島県の研修プログラム提携により広島で医療研修中 


 講演:高遠菜穂子 

テーマ「命に国境はない 
〜報道の見えない壁の向こうで、イラクでは何が起きていたのか?〜

2004年4月イラクで人質拘束される
「イラクホープネットワーク」として、イラク支援活動を続け

 

意見交換:「イラク戦争と劣化ウラン問題」 

   (提題:森瀧春子)



主催:NO DU ヒロシマ・プロジェクト
http://www.nodu-hiroshima.org/  
連絡先 090-9064-4705(森瀧)


主催者のみなさまへ(高遠さんのメールより)



2004年4月の拘束事件の際には、大変ご心配とご迷惑をお
かけいたしました。また、こうしてイラク報告ができるのも一
つしかない「命」あってのものです。それもみな皆様のご尽力
のおかげです。また、このような機会を私に与えていただきま
して、ありがとうございます。心より感謝いたします。

私にはお伝えしたいことがあります。それは、報道の見えない
壁の向こうでイラクでは何が起きていたか、ということです。
私は「事実」を持っていきます。あえて「真実」とは言いませ
ん。いろいろな事実を「戦争と平和」を考える材料にしていた
だければと思っています。どちらが残酷か、または善悪の判断
をするのではなくて、人間として自分は何をすべきかを考える
きっかけとしていただければと思います。お会いできますこと
を楽しみにしております。


プロフィール



(イラク支援)ボランティア。1970年1月14日北海道千
歳市出身。麗澤大学外国語学部英語学科卒。
卒業後、東京で1年間のOL生活。退職後は、学生時代に語学留
学していたアメリカへ。黒人解放運動の田尻成芳氏の元を訪れ
、生き方について考える。24歳の時にカラオケボックスを開
業。30歳を機に仕事を辞めてからは、インドのマザーテレサ
の施設や孤児院、タイ、カンボジアのエイズホスピスでお手伝
いを続ける。2003年3月にイラク戦争が勃発し、ブッシュ
大統領の「大規模戦闘終結宣言」が発表された5月1日にイラ
クに初入国。NGOと共に病院調査、医薬品運搬、学校再建など
を行う。後半は路上生活する子どもたちの自立支援に取り組み
始める。2004年4月、4回目のイラク入国の際にファルー
ジャ近郊でイラクの抵抗勢力に拘束される。2004年8月よ
りイラク支援を再開。現在は、バグダッドで薬物依存に走り始
めた路上生活の子どもたちに「子ども自立支援プロジェクト」
として就職斡旋と職業訓練、またファルージャでは破壊された
学校を再建する「ファルージャ再建プロジェクト」をイラク人
と共に進めている。


HP


イラクホープネットワーク(メルマガ登録受付中)
http://iraq-hope.net

イラクホープダイアリー更新中
  http://iraqhope.exblog.jp


書籍紹介


「戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない」
 高遠菜穂子著 講談社


 すべてを活字にしました。事件のこと、なぜこの事件が起き
たのか。日本で多摩川のタマちゃん騒動が起きている時、イラ
クでは鳥肌の立つような事件が起きていました。日本人にはど
うしても知ってほしいことです。必ず読んでいただきたいのは
、後半です。なぜこの拘束事件が起きたのか、まだ続いている
のかは後半を読んでいただければわかると思います。第10回
平和・協同ジャーナリスト基金賞 奨励賞を受けました。


「愛してるって、どう言うの?」
 高遠菜穂子著 文芸社


 「ボランティア」「愛」については一番よく聞かれることで
す。この本に答えはないけれど、私の「ボランティア」、そし
て、インド、タイ、カンボジアでの生と死の体験です。これが
あったから私はイラクに行ったのだと思います。


「ファルージャ2004年4月」
 益岡賢、いけだよしこ訳 現代企画室


 私たちが拘束されている時、虐殺のファルージャに薬を届け
に入った人たちの記録。私の知り合いも入っています(オース
トラリア人とイギリス人。いずれもNGOのメンバーではなく私
と同様のスタンス)。これを読むと、日本では「包囲」と報道
しかされないけど、「包囲攻撃」の恐ろしさがよくわかると思
います。


「ストリート オブ バグダッド」
 会田法行 写真と文 新泉社


 現在バグダッドで進めている「子ども自立支援プロジェクト
」のプログラムに参加しているボーイズです。会田さんが1ヶ
月間、私がバグダッドで関わってきた彼らを密着した記録です
。最後に私のボーイズへの手紙が掲載されています。会田さん
の写真もとてもすばらしいし、何より一人一人のボーイズの背
景などが会田さんの目を通して書かれています。より身近に感
じていただけるすばらしい作品だと思います。


「パレスチナが見たい」
 森沢典子著 TBSブリタニカ


拘束事件直前にアンマンで知り合った森沢さんは、今では本当
にいい友人です。お互いにパレスチナとイラクのことを話し合
っています。イラクとパレスチナの問題は別の問題ではありま
せんし、ここの関係性が見えてくると世界情勢がよく見えてく
ると思います。幼稚園の先生だった彼女の文章はとても読みや
すいしわかりやすい。けれど、迫真のレポートです。


「バグダッドバーニング イラク女性の占領下日記」
 リバーベンド著 リバーベンドプロジェクト訳 アートン


プロジェクトの代表はバグダッドで知り合った細井明美さん。
リバーベンドは今もブログを書き続けています。彼女が書き出
すイラク人の本音は本気で探しに出かけないと出会えないもの
かもしれません。匿名という形がそれを可能にしているのでし
ょう。彼女の迫力の文章に圧倒されます。この印税はすべてイ
ラクへの寄付に使われることになっています。

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