劣化ウラン兵器禁止に向けた最近の動き

ベルギー議会公聴会/ヨーロッパ議会決議/
国連人権理事会への勧告
2006年11月23日
皆様
劣化ウラン兵器禁止に向けた、ベルギー議会、ヨーロッパ議会、国連人権理事会における最近の動きをお知らせいたします。それぞれ大変重要な動きだと思いますので、ICBUWのニュースから紹介させていただきます。(ICBUWニュースの原文は一番下に貼付)
11月20日、ベルギー議会で、劣化ウラン兵器問題に関する公聴会が開かれましたが、その様子を伝える報告が、写真とともに、ICBUWホームページ http://www.icbuw.org/en/a/88.html にアップされました。[なお、ICBUWのホームページのURLが変わり、内容も全面的にリニューアル中です。新しいURLは、 www.icbuw.org/です。]
すでにお知らせしておりますように、ベルギーの国会には、「ウラン兵器禁止法案」(ベルギーとして、[劣化]ウラン兵器の製造、売買、使用などに一切関わらないことを定める法律)がすでに提出されており、今回の公聴会は、この法案の審議のためのものです。
今回の公聴会は、劣化ウラン兵器問題に取り組んできているベルギーの政治家、ICBUWメンバーなどの努力で実現したもので、ICBUW広島大会にも参加した元WHO放射線部門専門官のキース・ベイヴァーストック博士などが劣化ウランの危険性について証言しました。
なおベルギーは、1995年、世界で初めて「対人地雷の製造、使用、輸出、移譲禁止法」を成立させ、続いて、EUが対人地雷禁止に向けて共同行動を決定することとなります。ベルギーでの動きを注目したいと思います。
11月6日、ヨーロッパ議会にて、白燐弾などとともに、劣化ウラン兵器の使用停止を求める決議が改めて採択されました。ヨーロッパ議会による劣化ウラン兵器使用停止決議は、これで四回目になります。
国 連人権理事会によって設置された「レバノン調査委員会」の報告書(11月11日付の暫定的バージョン)は、「人道的援助と復興」、「子どもの犠牲者」、 「国際人道法の尊重」、「兵器」、「国際人道法及び人権の違反に対する補償」などに関する16項目の「勧告」を人権理事会に対し提出していますが、「兵 器」セクションに入る「勧告10」では、クラスター爆弾を早急に違法化することに加えて、劣化ウラン兵器など、一般市民にも無差別的被害を及ぼす兵器の 「合法性」を問題にするよう関連国際機関に対し要請しています。
「勧告10」の直訳は下記の通りです。
「人権理事会は、国際法によって禁止された兵器のリストにクラスター爆弾を加えるための緊急行動を押し進めようイニシアチブを取るべきである。人権理事会 は、「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」(過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関す る条約)や「対人地雷禁止条約」(対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約)の締約国会議などの関連国際機関に対し、特に一般市 民に対し無差別的被害を及ぼす、劣化ウランを使用した兵器を含む幾つかの兵器の合法性に関して検討することを要請すべきである。」
[「レバノン調査委員会報告」
嘉指信雄
NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表
[以下、ICBUWニュースの原文]
Begin forwarded message:
From: International Coalition to Ban Uranium Weapons < info@bandepleteduranium.org>
Date: 2006年11月23日 0:08:16:JST
To: undisclosed-recipients: ;
Subject: Latest news from the EP, UN and Belgian Parliament
*Latest DU News: *
*1. Belgian Parliamentary Lobby Report now online:
*
*For Mother Earth’s David Heller reports on last weekend’s Belgian Parliamentary Hearing into DU weapons:
_____________________________________
**2. 22/11/06 Fourth European Parliament vote calls for ban on DU weapons*
*
European Parliament resolution on the Convention on the Prohibition of Biological and Toxin Weapons (BTWC), cluster bombs and conventional arms
“upon the EU and its Member States to work hard to ensure that the scope of Protocol III to the CCW on Incendiary Weapons is expanded in order to prevent the further use of white phosphorus shells against military and civilian targets and *to stop the use of (depleted) uranium warheads;”(paragr.11)*
_____________________________________
**3. UN Human Rights Commission Report on Lebanon calls for action on DU weapons:* *
REPORT of the Commission of Inquiry on Lebanon pursuant to Human Rights Council Resolution S-2/1 ADVANCED UNEDITED VERSION:
Page 9 (weapons):
The HRC should take the initiative to promote urgent action to include cluster munitions to the list of weapons banned under international law. The Council should request the relevant international bodies, including the Meetings of States Parties to the Convention on Prohibitions or Restrictions on the Use of Certain Conventional Weapons Which May Be Deemed to Be Excessively Injurious or to Have Indiscriminate Effects and to the Convention on the Prohibition of the Use, Stockpiling, Production and Transfer of Anti-Personnel Mines and on Their Destruction, *to address the legality of some weapons particularly indiscriminate to the civilian population, including weapons which use depleted uranium.*

ベルギー議会公聴会/ヨーロッパ議会決議/
国連人権理事会への勧告
2006年11月23日
皆様
劣化ウラン兵器禁止に向けた、ベルギー議会、ヨーロッパ議会、国連人権理事会における最近の動きをお知らせいたします。それぞれ大変重要な動きだと思いますので、ICBUWのニュースから紹介させていただきます。(ICBUWニュースの原文は一番下に貼付)
11月20日、ベルギー議会で、劣化ウラン兵器問題に関する公聴会が開かれましたが、その様子を伝える報告が、写真とともに、ICBUWホームページ http://www.icbuw.org/en/a/88.html にアップされました。[なお、ICBUWのホームページのURLが変わり、内容も全面的にリニューアル中です。新しいURLは、 www.icbuw.org/です。]
すでにお知らせしておりますように、ベルギーの国会には、「ウラン兵器禁止法案」(ベルギーとして、[劣化]ウラン兵器の製造、売買、使用などに一切関わらないことを定める法律)がすでに提出されており、今回の公聴会は、この法案の審議のためのものです。 今回の公聴会は、劣化ウラン兵器問題に取り組んできているベルギーの政治家、ICBUWメンバーなどの努力で実現したもので、ICBUW広島大会にも参加した元WHO放射線部門専門官のキース・ベイヴァーストック博士などが劣化ウランの危険性について証言しました。 なおベルギーは、1995年、世界で初めて「対人地雷の製造、使用、輸出、移譲禁止法」を成立させ、続いて、EUが対人地雷禁止に向けて共同行動を決定することとなります。ベルギーでの動きを注目したいと思います。
11月6日、ヨーロッパ議会にて、白燐弾などとともに、劣化ウラン兵器の使用停止を求める決議が改めて採択されました。ヨーロッパ議会による劣化ウラン兵器使用停止決議は、これで四回目になります。国 連人権理事会によって設置された「レバノン調査委員会」の報告書(11月11日付の暫定的バージョン)は、「人道的援助と復興」、「子どもの犠牲者」、 「国際人道法の尊重」、「兵器」、「国際人道法及び人権の違反に対する補償」などに関する16項目の「勧告」を人権理事会に対し提出していますが、「兵 器」セクションに入る「勧告10」では、クラスター爆弾を早急に違法化することに加えて、劣化ウラン兵器など、一般市民にも無差別的被害を及ぼす兵器の 「合法性」を問題にするよう関連国際機関に対し要請しています。「勧告10」の直訳は下記の通りです。 「人権理事会は、国際法によって禁止された兵器のリストにクラスター爆弾を加えるための緊急行動を押し進めようイニシアチブを取るべきである。人権理事会 は、「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」(過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関す る条約)や「対人地雷禁止条約」(対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約)の締約国会議などの関連国際機関に対し、特に一般市 民に対し無差別的被害を及ぼす、劣化ウランを使用した兵器を含む幾つかの兵器の合法性に関して検討することを要請すべきである。」
[「レバノン調査委員会報告」 http://www.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/docs/CoI-Lebanon.pdf]

嘉指信雄 NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表
[以下、ICBUWニュースの原文]
Begin forwarded message:From: International Coalition to Ban Uranium Weapons < info@bandepleteduranium.org>Date: 2006年11月23日 0:08:16:JSTTo: undisclosed-recipients: ;Subject: Latest news from the EP, UN and Belgian Parliament
*Latest DU News: *
*1. Belgian Parliamentary Lobby Report now online:**For Mother Earth’s David Heller reports on last weekend’s Belgian Parliamentary Hearing into DU weapons:
www.icbuw.org/en/a/88.html
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**2. 22/11/06 Fourth European Parliament vote calls for ban on DU weapons**European Parliament resolution on the Convention on the Prohibition of Biological and Toxin Weapons (BTWC), cluster bombs and conventional arms
“upon the EU and its Member States to work hard to ensure that the scope of Protocol III to the CCW on Incendiary Weapons is expanded in order to prevent the further use of white phosphorus shells against military and civilian targets and *to stop the use of (depleted) uranium warheads;”(paragr.11)*
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**3. UN Human Rights Commission Report on Lebanon calls for action on DU weapons:* *
REPORT of the Commission of Inquiry on Lebanon pursuant to Human Rights Council Resolution S-2/1 ADVANCED UNEDITED VERSION:
www.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/docs/CoI-Lebanon.pdf
Page 9 (weapons):The HRC should take the initiative to promote urgent action to include cluster munitions to the list of weapons banned under international law. The Council should request the relevant international bodies, including the Meetings of States Parties to the Convention on Prohibitions or Restrictions on the Use of Certain Conventional Weapons Which May Be Deemed to Be Excessively Injurious or to Have Indiscriminate Effects and to the Convention on the Prohibition of the Use, Stockpiling, Production and Transfer of Anti-Personnel Mines and on Their Destruction, *to address the legality of some weapons particularly indiscriminate to the civilian population, including weapons which use depleted uranium.*