「シリア攻撃を懸念する緊急声明—劣化ウラン弾問題との関連において」

「シリア攻撃を懸念する緊急声明——劣化ウラン弾問題との関連において」
ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)—Japan                             2013年8月29日

 シリア攻撃の準備を進めるアメリカ・イギリス・フランスは、正当化のため、化学兵器使用の非人道性・犯罪性を非難していますが、そうした非難は、湾岸戦争やイラク戦争において劣化ウラン弾を使用してきているアメリカやイギリスに向けて、そっくりそのまま返すことのできるものです。シリアにおける化学兵器使用は、きわめて由々しい事態ですが、放射性廃棄物を利用した劣化ウラン弾を使い続けてきているアメリカやイギリスには、こうした問題に関して「正義」を語る資格はありません。アメリカ、イギリス、フランス、そしてイスラエルだけが、国連総会における「劣化ウラン弾問題決議」(2007年、2008年、2010年、2012年)に対し、一貫して反対してきているのです。
 現在、イラクでWHOが実施した「 先天性障害発症率調査」のデータを至急公表するよう求めるオンライン署名が、ファルージャのサミラ・アラーニ医師の呼びかけで始まっています。開始から一ヶ月弱ですが、すでに全世界から約二万人の人々が署名を寄せています—— http://chn.ge/16d6jli (英語サイト)
 非人道的兵器の残虐性を問題にするならば、少なくとも、1991年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争の時から起きていることに、世界は眼を向けるべきです。

            ICBUW運営委員: 嘉指信雄、振津かつみ、森瀧春子