クリントン国務長官に訴えるオンライン署名キャンペーン:4度目の国連・劣化ウラン決議に向けて

アメリカに劣化ウラン兵器問題を正視するよう求めるオンライン署名キャンペーンが始まりました。ぜひご協力ください!

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皆様
 今月末から国連総会が始まりますが、劣化ウラン兵器問題に関する4度目の決議も採択にかけられる予定です。(おそらく、10月末から11月初め、第一委員会で投票にかけられ、次に11月下旬から12月上旬、総会で投票にかけられます。)劣化ウラン兵器問題に関する決議は、2007年、2008年、2010年と過去三度、圧倒的多数で可決されてきていますが、残念ながら、劣化ウラン兵器の使用禁止を求めるものではなく、基本的には、1990年代からずっと論争の的となっているこの問題に関する意見を加盟各国および関連機関に求めるものにとどまっています。(2010年決議には、使用国、つまり、米国・英国・NATO軍)に対し、使用量・使用地域などに関する情報公開に応じるよう求める項目が加わっています。)したがって、今まで三度採択されてきている国連決議は、きわめて基本的内容のものであり、圧倒的多数の加盟国が賛成票を投じてきていますが、アメリカ、イギリス、フランス、イスラエルの4カ国は一貫して反対票を投じてきています。これらの国は、劣化ウラン兵器問題を、国連において問題とすること自体を拒否してきているわけです。
 今年の4度目の決議がどのような内容のものとなるかまだ分かりませんが、現在、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)では、少しでも前進した内容のものとなるように、決議案の提出を目指しているNAM(非同盟運動)諸国と意見交換するとともに、これまで棄権してきているオーストラリアなどの国々への働きかけに取組んでいます。また、最大の使用国であるアメリカに対しては、劣化ウラン問題へのスタンスを変え、国連決議にも賛成するように、ヒラリー・クリントン国務長官に訴えるオンライン・署名キャンペーンを展開中です。この署名キャンペーンは、主に米国で活動しているWILPF(Women’s International League for Peace and Freedom)、VFP(Veterans for Peace=平和の退役軍人協会)およびICBUWのメンバーが開始したものですが、下記サイトで誰でも参加することができます。国務省を訪れて、署名を提出する可能性も出てきたようですが、そのためには、10月中旬までに少なくとも5,000に達する必要があるようです。(現在の署名数は、まだ2000を少し越えたばかり)
 日本からも、一人でも多くの方のご支援をお願いいたします!!!

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