反対票を投じたのは、第一委員会での投票(下掲ニュース参照)と同じく、米、英、仏、イスラエルの4ヶ国です。
詳しくは、http://www.bandepleteduranium.org/en/unga-2012-vote
【新国連決議】
第67セッション
第一委員会
議題 94(e)
一般的・完全な軍縮:劣化ウランを含む兵器・砲弾の使用による影響
[インドネシア*]: 決議案
劣化ウランを含む兵器・砲弾の使用による影響
国連総会は、
国連憲章に明記された諸目的と諸原則および国際人道法に従い
2007年12月5日の決議62/30、2008年12月2日の決議63/54及び2010年12月8日の決議65/55を想起し、
武器規制と軍縮に関する交渉を前進させるのに不可欠な手段としての多国間協調主義を促進すべく決意し
決議62/30、 63/54及び65/55に従って事務総長が提出した報告書に反映されている、劣化ウランを含む武器・砲弾の使用による影響に関して、加盟国及び関連国際機関が表明した意見を考慮し、
劣化ウラン残留物による地域汚染が、人体や環境へ及ぼす潜在的な危険を緩和するために、国際原子力機関、国連環境計画及び、世界保健機構が行った勧告を、必要に応じて、実行することの重要性を認識し、
関連国際機関がこれまで行った調査では、劣化ウランを含む兵器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす潜在的な長期的影響の深刻さに関する、充分に詳細な評価は得られてはいないことを考慮し、
国連環境計画(UNEP)が、この問題について国連事務総長へ提出した報告書の中で、劣化ウランの長期環境影響に関し、とりわけ長期の地下水の汚染については、大きな科学的不確実性が残っており、劣化ウランの使用に対する予防的アプローチを呼びかけると述べていることを想起し。
人類は、環境を保護するため直接的手段を取る必要をより強く認識しているが故に、そうした努力を脅かす事柄に対しては、いかなるものであっても、必要な措置を速やかに講じる必要があると確信し
劣化ウランを含む武器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす、潜在的に有害な影響を考慮に入れつつ
1. 決議65/55に従って事務総長に見解を提出した加盟国、及び国際機関に対する感謝を表明し
2. 加盟国と国際機関に対し、とりわけ、まだそれを行っていない国には、事務総長に、劣化ウランを含む武器・砲弾の使用による影響に関する見解を伝えるように求め、
3.事務総長が、関連国際機関に対し、劣化ウランを含む武器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす影響に関する研究と調査を、必要に応じて、更新し完成することを求めるよう要請し
4. 加盟国、とりわけ影響を受けた国々に、必要に応じて、上記第3パラグラフで言及されている研究と調査を促進するよう奨励し、
5. また、加盟国が、上記第3パラグラフで言及されている研究と調査の発展を、しっかりと注視することを奨励し、
6. 劣化ウランを含む兵器・砲弾を武力紛争において使用した加盟国は、影響を受けた国々の関連当局に対し、要請があれば、使用地域の場所と使用量に関する出来る限り詳細な情報を、そうした地域の評価を促進する目的で、提供するように求め、
7. 事務総長に対し、加盟国と関連国際機関が提供する情報を反映し、上記第2、3パラグラフに従って提出されたものも含めて、本件に関する新たな報告書を、第69回総会において提出することを要請し
8. 第69回国連総会の暫定的議題に、「劣化ウランを含む武器・砲弾の使用の影響」と題された項目を含めることを決議する。
* 国連「非同盟運動諸国」のメンバーである国連加盟国を代表して。