ベルギーのDU兵器禁止法発効へ(6/21)

2007年3月22日、ベルギー議会で可決された「劣化ウラン(DU)兵器禁止法」が、6月21日発効した。発効まで2年程の猶予期間が置かれたのは、DU兵器禁止に向けた国際社会の取り組みにおいてベルギーだけが突出するのを避けようとしたためと言われているが、今年3月、コスタリカ議会にも「DU兵器禁止法案」が提出され、一年程で成立する見通しとなった。従って、ベルギーにおける禁止法の発効は、コスタリカでの動きと相まって、DU兵器禁止への気運をさらに高める、まさにタイミングを得たものだ。
 またベルギー議会では、禁止法発効を記念して豊田直巳さんの写真展「ウラン兵器の人的被害」が開催され、オープニングでは、イラクのアル-アリ医師(元・バスラがん治療センター長)などの講演が行われた。今回の企画は、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)とベルギー議会議員有志の協力で実現したもの。

[写真-2]オープニングで挨拶するベルギー下院議長パトリック・デゥワエル氏